捜索水域変更でさらに漂流物体発見

衛星写真などの情報で軍用機が発見

 MH370行方不明事件の捜索は、水域を南東インド洋に移して進められていたが、その後、フランス、タイなどの衛星の写真で多数の漂流物体が見つかり、また、南シナ海とマラッカ海峡を通過した飛行機のレーダー・データの解析の結果から、同機はレーダーから姿を消した後も推定より速い速度でオーストラリア大陸沖合を南下しており、そのため燃料消費量も推定より大きく、これまで想定されていたよりも短い距離で海面に墜落したという新しい説が有力になっている。

 新しい捜索水域はこれまでよりも1,100km北東に移されており、現在、パースを根拠地としてオーストラリアの他に、日本の2機や、韓国、中国、ニュージーランド、アメリカの航空機、艦船が捜索活動を続けている。捜索水域は約32万平方キロ、単純計算でも縦横400kmx800kmという広大な面積になる。しかも海流や風で毎日全体に移動していくことも考慮しなければならない。

 オーストラリア海事安全局(AMSA)の発表によれば、3月28日午後遅く、捜索水域が変更されて間もなく、オーストラリアとニュージーランドの軍用機5機が漂流物を発見した。まず、ニュージーランド空軍(RNZAF)のP3オライオン哨戒機が白または明るい色の漂流物や漁業ブイらしい漂流物多数を発見、続いてオーストラリア空軍(RAAF)のP3オライオンが同じ水域でRNZAFの発見した漂流物を確認、さらに青/灰色の長方形の物体2個も報告している。AMSAでは、海上の船舶から視認するか回収するかしない限り漂流物がMH370のものと確認することはできないが、軍用機から撮影した漂流物の画像を点検している。

 また、中国海事局の巡視船「海巡01」が捜索水域にあり、29日中には漂流物の位置を確認できる模様。漂流物体多数が発見された地点はパースから1,680kmの距離で、現在は航空機10機、船舶6隻が捜索している。

 現場は水深が4キロ以上と深く、墜落後ブラックボックスからピングと呼ばれる信号が発せられ、アメリカからこの信号を受信する機械がパースに届けられたが、ブラックボックスの電池が30日程度しか続かないため、後10日ほどの間に信号を発見できなければ今後のブラックボックス回収は難航する。

 また、大多数の乗客の国籍である中国と、航空機の本国マレーシアとの間でもマレーシア航空やマレーシアの態度を不満とする中国人乗客の家族に突き上げられた中国政府が独自に事故調査を行うと発言し、また中国人乗客が航空会社を相手取って集団訴訟を起こす考えも報道されている。これに対して、マレーシアのヒシャムディン・フセイン運輸相代理は、「政府は最大限のことをしており、何と言われようと他にやり方があるという根拠はない」と反論している。(NP)

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