豪人2人、マヌス島収容所殺人容疑

PNG警察当局が事情聴取希望

 パプア・ニューギニア(PNG)のマヌス島にある豪領外難民処理センターで収容者が騒ぎ、翌日夜、収容者が地元PNG住民を侮辱する野次を飛ばしたとされており、警備のG4S警備員や住民、一部地元警察官らが収容所になだれ込み、収容者を袋だたきにするなどし、収容者1人が死亡、60人以上が負傷する事件を捜査していたPNG地元警察は、G4Sに雇われていたオーストラリア人警備員2人を殺人容疑者として事情聴取することを希望していると報道された。

 この事件では、スコット・モリソン移民相が、「収容者が収容所内に留まっていれば保護されたのに、収容所外に出た限り、オーストラリアの保護は受けられない」と発言したが、その後、収容者はすべて収容所内で部屋に隠れるなどしていたが、突入した暴徒に引きずり出されて棍棒などの武器で袋だたきにされていたことが明らかになり、モリソン大臣も前言を撤回したが、「事件はPNGで起きたこと」として、オーストラリア政府の責任問題を避けている。

 この暴動事件で殺害されたイラン人青年レザ・バラティ氏の事件を調べてPNG警察は、殺害現場を目撃した収容者から証言を集め、G4Sに雇われていたオーストラリア人2人に重大な容疑がかかっていると発表した。証言は、収容者75人を代理しているシドニーの法廷弁護士が収容者から集め、PNG警察に提出したもので、同弁護士は裁判所から収容所への立ち入り許可を得ていたにもかかわらず、PNG政府が強制送還を決め、29日にオーストラリアに強制送還された。豊かな国オーストラリアが難民希望者をPNGのように司法制度が政府の一存でたやすく踏みにじられる国に押しつけることには内外から批判が出ている。

 警察は、「容疑者の2人は事件直後にオーストラリアに帰ってしまっている。しかし、当局がこの捜査を終えた時には、オーストラリア当局が2人のオーストラリア人容疑者をPNGに引き渡すよう期待している」と述べている。証言は3人の収容者が行ったもので、3人はバラティ氏が殺害される現場を目撃しており、1人は逃げようとして銃で射たれ、臀部を負傷、再び袋だたきにされた。また1人は暴徒2人に押さえ付けられ、もう1人に喉を切られたと証言している。(NP)

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