さらに自由党不審献金明るみに

今度は豪TV界の伝説的人物

 エディ・オベイド元NSW州労働党政権大臣の腐敗汚職は労働党だけでなく、自由党政治家も巻き込んでいたことが明らかにされ、それに関連して違法性は考えられていないが、ジョー・ホッキー連邦財相らがシドニーの北岸地域で複雑に入り組んだ政治献金集金団体を組織し、元の政治献金者の氏名などを合法的に秘匿するなどの措置を取っていたことがフェアファクス・メディアの調べで明らかにされた。しかし、ホッキー財相は同メディア系の新聞の報道で名誉を傷つけられたとして3紙を相手取って訴訟を起こしている。

 6月2日には、シドニー・モーニング・ヘラルド紙が、「謎の企業が自由党につながりのある団体フリー・エンタープライズ財団(FEF)に20万ドルの寄付」と報じた。この財団は自由党や国民党と密接な関係を持つ団体とされているが、昨年度、アキラ・インベストメント社と称する企業がこの財団に寄付しており、日本語名と紛らわしいこの謎の企業が選挙資金規制当局に届け出ている郵便住所がモンテ・カルロの高級アパートになっていた。そのため、同紙は、日系オーストラリア人ファッション・デザイナーの五十川明氏に問い合わせることまでしている。五十川氏は、「まったく無関係。政党などに寄付しない。するなら慈善団体に寄付する」と答えている。

 結局、アキラ・インベストメント社は、バーミューダ在住の元豪TVプロデューサ、レジ・グランディ氏(90)が所有していた豪華ヨットと自家用ジェット機に関連していることが浮かび上がってきた。グランディ氏は、「ネイバーズ」「ホイール・オブ・フォーチュン」「セール・オブ・センチュリー」「プリズナー」などの人気TV番組をプロデュースし、巨万の富を築いたTV界の伝説的人物。ヨットもジェット機も売却されるまで同社の名前で登録されていた。

 オーストラリア選挙管理委員会は、アキラ・インベストメント社が20万ドルの政治献金の届け出を怠っていると認めている。FEFは、NSW州腐敗摘発独立調査委員会(ICAC)が追及している自由党不法献金問題で不法献金の流れを隠すトンネル団体の疑惑が取りざたされている。(NP)

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