「アボット発言許し難い」とロシア政府

MH17撃墜事件の余波

 7月18日、マレーシア航空MH17便がウクライナ東部の反政府武装勢力占領地域で墜落した事件は墜落の状況などから反政府武装勢力の地対空ミサイルによって撃墜された可能性が大きい。10kmを超える農地に機体の破片、荷物、人体の破片が散乱しており、人体の破片は腐敗し始めている。また一旦現場に入った調査団も短時間で武装勢力の威嚇を受けて現場を退去しなければならないというような状況が続いており、時間が経つにつれて現場の証拠が汚染され、また人体の腐敗は調査団にとっても健康被害をもたらす。

 ウクライナ諜報機関が武装勢力の通信傍受記録を発表し、武装勢力が撃墜を認める発言をしている。また、ロシア製のミサイル発射台車両の隠し撮りも発表され、4基の発射台と3基のミサイルが映っている。

 同日、トニー・アボット連邦首相が議会で発言、「この悲劇は事故ではない。ロシアは国際社会の市民として厳しい試験を通らなければならない。同じような事件が再び起きないよう、できる限り強力な措置を取らなければならない」と語り、11月にブリスベンで開かれるG20首脳サミットにウラジミール・プーチン大統領の出席を拒否する考えを改めて繰り返した。これに対してロシア政府外務相が不快感を表明、「T.アボットは何の証拠も示さず、憶測だけで犯罪者を決めつけている。アボット発言は許しがたい」と発表している。

 ロシア外務相の発言はウラジミール・モロゾフ駐豪露大使とジュリー・ビショップ豪外相の会見後に明らかにされたもので、大使は、MH17撃墜に親ロシア武装勢力の関与を否定し、逆にウクライナ政府の犯行を示唆している。

 アメリカも同国諜報機関の評価を発表、「MH17は、親ロシア武装勢力の地対空ミサイルで撃墜された公算が強い」と発表している。一方、中国の国営新華社は、「米、豪の発表は軽率。西側諸国はロシア非難を急ぐべきではない」との論説を出している。(NP)

http://www.smh.com.au/federal-politics/political-news/mh17-crash-russia-furious-at-unacceptable-tony-abbott-comments-20140719-zuq68.html

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