息子に首持たせる豪製聖戦士に非難

国内ムスリム団体も「狂気の沙汰」と

 オーストラリア国内には保守連合政治家を初めとして、「中東に出かけて戦争に参加するジハディスト(聖戦士)の豪国籍を剥奪しろ」と怒りの声が聞こえるが、現実を無視した感情的な発言以外の何ものでもない。現在100人を超えるオーストラリアの若者が中東の戦闘に参加していると言われているが、彼らは基本的にオーストラリア国籍者であり、その国籍を剥奪することはできない。できるのはその行為を非合法化し、逮捕・起訴・投獄することだけである。また、現実を無視した感情的な発言や行動は問題を解決せず、時として悪化させるだけである。

 8月11日には、オーストラリア人のジハディストが自分の7歳の息子に処刑された人間の首を持たせ、ソーシャル・メディアに投稿していたことが報道されている。これに対して連邦政府もムスリム・コミュニティも「狂気の沙汰」と弾劾している。

 この男はハレド・シャルーフで、シリアでイスラム原理主義派グループに投じて戦闘に参加していると主張している。画像はルパート・マードック系のニューズ・コープ・メディアが掲載したもので、イスラム国家戦士を自称するシャルーフがツイターに投稿したものと報道されている。掲載したメディアによると、7歳の少年はシドニーで育てられ、現在はシャルーフと共に中東にいると見られている。また、首はシリア政府軍兵士とされている。

 この画像について、レバノン・ムスリム協会のサミエル・ダンダン会長は、「ひどいことをするものだ。オーストラリア・ムスリム・コミュニティはこのような行動を断固排斥する。7歳の子供に斬首された人の頭を持たせること自体狂気の沙汰だという他ない」と口をきわめて行為を非難している。また、ビル・ショーテン労働党党首は、「まず、元オーストラリア国民のシャルーフとその息子が斬られた人間の首を持って写真を撮ること、また、このような写真を『オーストラリアン紙』の第一面に掲載することが狂気の沙汰だ。親としても、子供にこのようなことをさせる神経が分からない。ショッキングだ」と語っている。

 また、トニー・アボット首相は、「イラクとシリアのイスラム国家の残忍な行為にはショックを受けている。この組織がどんなに野蛮かますます証拠が現れている。このような写真がまだまだ現れてくることだろう」と語っている。(NP)

http://www.abc.net.au/news/2014-08-11/photo-of-boy-holding-severed-head-the-act-of-a-lunatic/5662202

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