シドニー市内に計4つの爆弾設置か

人質の一部解放も、容疑者の立てこもり続く

 
 15日午前10時ごろ、シドニー中心部マーティン・プレイスの「リンツ・ショコラ・カフェ」に銃を持った男が、従業員と複数の客を人質に取って立てこもった事件で、容疑者の男が市内の別の場所にも爆弾を2つ仕掛けたと話していたことが分かった。地元各メディアが伝えた。
 
 容疑者がカフェに立てこもってから、既に12時間が経過し、これまでに男性客や男女従業員ら計5人が脱出し警察に保護された。警察は5人から内部の事情を聞いているが、解放された理由などについては明らかにしていない。テレビ局ネットワーク・テンは、カフェにいる人質2人と接触し、容疑者がカフェ店内に2つ、市内に2つ、計4つの爆弾を仕掛けたと話していると報道。また同容疑者は、アボット首相との直接対話も要求しているという。

 キャサリン・バーン州警察副本部長は「交渉による事態の決着を図りたい」としたうえで、残りの人質を解放させようと、犯人との交渉を試みている。現時点で、残りの人質に負傷は出ていない模様だ。事件現場には、食料やその他の物品が到着し、警察は夜通し包囲を続ける構えを示している。

 また、警察は、市民からの問い合わせが緊急電話のトリプル・ゼロ(000)に殺到しているため、「問い合わせは1800―227―226に」と呼びかけている。

 一方、キャンベラではトニー・アボット首相、ジョー・ホッキー財相、ジュリー・ビショップ外相、スコット・モリソン移民相、パプアニューギニアを訪問中のデビッド・ジョンストン国防相らがビデオ・リンクで国家公安委員会会議を開いて事態を協議した。ホッキー財相が予定していた期中経済財政見通し(MYEFO)の発表は延期された。

 今回の事件を受け、現場近くのオペラ・ハウスでは上演が予定されていたプログラムがすべて中止されたほか、裁判所も休廷、米国領事館も閉鎖された。一方、イスラム教団体やモスクなどが今回の犯行を非難する声明を発表。マイク・ベアードNSW州首相も、「イスラム教指導者らと話し合い、全面的な協力を約束してもらった」とコメントした。また、国内各地のモスク、シナゴーグ、教会が「事件の平和的解決を祈って一晩中扉を開く」と発表している。(NP)
 

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