パースの野鳥に奇病蔓延、専門家も首ひねる

四肢マヒで食欲も失い、半数が死亡

 WA州パース市一帯で野鳥に異変が起きており、専門家もその原因の究明に懸命になっている。

 パース各所の野生動物保護センターには市民がマグパイ、ツチスドリ、ワタリガラスを持ち込んでおり、いずれも四肢のマヒ、弱い反応、足を握りしめているため、枝に止まれないなどの症状を示している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 レスマーディーのカニャナ・ワイルドライフ・リハビリテーション・センターのヘレン・ライリーさんは、「過去2,3か月に14羽が持ち込まれ、半数が死亡している。鳥は弱って木の枝にまで飛び上がれず、他の鳥の攻撃を受けたのだと思う。栄養のある水分を与え、消炎鎮痛剤を与え、温かくして休ませ、流動食から固形食へと看病してやると快復するが、中には免疫系が弱っており、急激に悪化する鳥もいる。他のセンターでも同じようなケースが続いており、ビブラ・レークでは60羽が持ち込まれている。センターでは互いに情報を交換しており、どこでも同じ症状の鳥が大量に持ち込まれている。何か異変が起きており、調査しなければならないだろう」と語っている。

 第一次産業地域開発省やパース動物園ですでに様々のテストをしているが原因を突き止めるまでにはもう少し時間がかかるとしており、パース動物園のシモーヌ・ビタリ獣医主任は、「2003年から2006年にかけてNSW州で大量に野鳥が死亡した神経症候群の症状と酷似している。しかし、同じ症候群かどうかはもう少し調査を続けないと何ともいえない」と語っている。

 市民からは、「殺虫剤や肥料の影響ではないのか?」と問い合わせが地方自治体に届いているが、ビタリ獣医は、「病鳥、死鳥が地域的にまんべんなく発生しており、またこれまでの検査でも薬物中毒は否定されている」と語っている。

 ライリーさんは、「弱っている鳥を見つけたら、そっと布で包み、箱などに入れて暗くしてやり、センターに持ち込んで欲しい。センターで診察して処置する」と呼びかけている。
■ソース
Mystery illness strikes Perth’s bird population, leaving experts baffled

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