エアアジア機内で2か月児が急病で死亡

サウジ・アラビアから新天地目指して移民

 4月22日朝、クアラルンプールからパースに向かっていたエアアジア機内で家族連れの乳児の様子が悪化したため、近くに座っていた看護師経験者が介抱したがなすすべなく、乳児は間もなく死亡した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 エアアジアD7236便に乗っていたナディア・パレンジーさんは、近くに座っていた家族の乳児が泣き止まなかったため、自分でも子供を持ち、看護師の経験もあることから、泣き止まない子供に困り果てている両親に乳児をあやそうかと申し出た。

 しかし、その時に客室乗務員がほ乳瓶を乳児に与えたため、「腹を空かせているだけか」と考えて思いとどまった。

 間もなくうとうととしていたパレンジーさんが肩を叩かれて目を覚ますと、客室乗務員が家族を指さし、パレンジーさんもかなり深刻な状況だと気づいた。すぐさま赤ん坊を引き取って抱きかかえたが、「苦しそうに息をしていたので、私も心に祈った。ところが祈り終わらないうちに乳児はぐったりとしたから、客室乗務員に、この子は気分が悪いんじゃない、急病だと伝えた」と語っている。

 パレンジーさんはすぐさま人工呼吸を始めるとともに客室乗務員には操縦室に緊急医療が必要になったことを伝えるよう指示した。また、大声で「医者はいませんか?」と叫ぶと20人ほどの人が走ってきた。乗り合わせていた医師らがその場で蘇生術を始めたり、機内の救急箱から必要な医療器具を集めるなどした。

 その時点で、乳児の両親も大変なことになっていると気づいており、客室内は大騒ぎになった。また、医師が瞳孔検査をして乳児が息を引き取っていることを確認している。

 15分ほどして、パレンジーさんは操縦室と話し、緊急着陸する必要があると訴えた。パイロットは、「ジャカルタに降りることもできるが、あそこに行くとクリアランスで時間を取られることになる。もうパースまで2時間半の距離だ」と言っており、パレンジーさんは、パースに向かうよう。また、パースでは直ちに乳児に医療措置が取れるよう連絡を依頼した。

 パレンジーさんは、「家族3人はサウジ・アラビアから新しい生活を求めてオーストラリアに移民するためにやって来たと語っていた。博士課程で学んでいる。オーストラリアでもっといい生活をしたかったと語っていた」と話している。

 また、「エアアジアの乗務員の処置は素晴らしかった。難しいことが次々とあったのに適切な処置を取っていた」と語っている。

 パース空港では警察が機内で現場検証し、また、エアアジアの広報担当者は、「当社は子供と家族に哀悼の意を表したい」と述べている。

 機体はそのまま午前6時50分にD7237便としてクアラルンプールに向かう予定だったが、この事故のために数時間の遅れが出ている。
■ソース
AirAsia passenger tells how baby died in her arms on flight from Kuala Lumpur to Perth

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