NT政府「醤油は酒屋でなければ売ってはならない」

北部準州酒類販売法制改定で奇妙な事態

 北部準州(NT)、アリス・スプリングスの雑貨屋にNT自治政府から警告の手紙が舞い込んでおり、一部ブランドの醤油その他の調味料類も酒類販売許可のある酒屋でなければ売ってはならないことになる。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 NTの新酒類販売法制では、エタノール1.15%以上、総容量50ml以上の商品の販売には酒類販売許可が必要になる。

 そのため、雑貨屋などの小売店では、同法制に規制される商品の種類を明らかにして欲しいと自治政府に要求している。

 また、ABC放送は、先週、酒類販売許可局長代理が同市内のいくつかの商店に警告状を送付したと伝えている。

 警告状によれば、該当商品を酒類販売許可なく販売した場合、NT酒類法違反として処罰される。

 市内の商店を営むケイティ・ベイカーさんは、「バニラ・エッセンスなどは50mlの容器に入っているけれど問題にならないかも知れない。でも、醤油、ハンド・ウォッシュ、除光液、料理酒、ソースその他のアルコール入りの商品は50mlの容器で売るのは難しくなる。売ってもいいとされている50ml以下のサイズの容器はほとんどない」と語っている。

 さらに、「手紙には酒類販売許可がない場合、そういう商品をどうすればいいのかが書いてない。しかも、その手紙以外自治政府からは何の連絡もないときている。何とかしなければならないというのは分かるけれど、どうすればいいのかが分からない。お客さんに、もう醤油を売れなくなったと言えばいいのか。どこで線引きすればいいのか、除光液を酒屋で売るのか? 酒屋でハンド・ウォッシュを売るの? 飲酒禁止されている客には醤油を売ってはいけないの? みんな、『これは冗談か? 本気か?』と言っているけれど、これは残念ながら冗談なんかじゃなくて本気だ」と語っている。

 「豪州飲料小売店連合会」のジュリー・ライアンCEOは、「8月1日に政府と話し合うことになっているが、ダーウィン、アリス・スプリングスでは酒類販売検査官が店を回っていて、基準に引っかかる商品を棚から取り除くように指示している。ある店では、照り焼きマリネード、醤油、咳止めシロップを商品棚から引っ込めるよう指示されている。つまり、酒類販売許可局長によれば、NT内の薬局、サービス・ステーション、スーパーマーケットはすべて酒類販売法違反だってことになる」と語っている。

 問題の法律は2019年10月1日より発効するが、小売業界では法律が手直しされることを期待している。
■ソース
NT liquor licensing laws affect sale of household cooking products, vendors warned

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る