アボット、閣僚にQ&Aボイコット指示

出演約束のタンブル通信相ジレンマに

 ABCテレビ放送の討論番組「Q&A」にザキ・マラー元テロ容疑者が会場からスティーブ・チョボ連邦議員と口論になったことで、トニー・アボット連邦政権がABC放送を総攻撃する事態になっている。そのため、何人かの連邦閣僚がABC出演をキャンセルするなどしているが、7月6日にはアボット首相が閣僚に対して、「Q&A出演をボイコットするよう」通達を出したことが伝えられている。そのため、同日のQ&Aに出演する予定だったバーナビー・ジョイス農業相がドタンバで出演をキャンセルした。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 しかも、ジョイス大臣はキャンセル通告直前にニュース番組「インサイダー」で、「2週間前のザキ・マラー出演は間違いだったが、それ以降のABCの対応は適切だ。今晩のQ&A出演を楽しみにしている」と話したばかりだった。農業大臣執務室は、「首相が閣僚に向けて、Q&Aは望ましくないと通達。バーナビーは指示に従い、出演を取り消すとともに謝罪する」と発表している。

 一方、マルコム・タンブル通信相は、すでにボイコットに反対する意思表示をしており、来週のQ&Aに出演することが決まっている。そのため、タンブル大臣の選択肢として、首相の指示を無視して出演するか、先に表明したボイコット反対意見をひるがえし、首相に従順な政治家を演じるかというジレンマに立たされている。

 通信省のQ&A問題調査結果が7月3日に発表されている。また、ABC局内でも独自の調査を行っており、報告書提出は3か月先になり、アボット首相の「ボイコット指示」も報告書発表まで続くと予想されている。

 タンブル大臣は、「議会の主だった人物が何度もQ&Aに出演してきた。私の立場は、大臣はあらゆる機会を捉えて政府の政策を国民に知らせるよう努めるべきだということだ。私もQ&Aから出演依頼があれば出演する」と発言している。
■ソース
Q&A fallout: Tony Abbott orders frontbench ministers to boycott ABC show

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