秘密報告書「ピルバラ牧場地は不毛」

WA州野党が報告書を公開

 7月7日、WA州議会野党労働党がこれまで農業食糧省が極秘にしていた報告書を公開した。その報告書によると、政府が牧場地としてリースしているピルバラ地域の土地の80%ほどが「経済的に成り立たない土地」と判定されていることが明らかになっている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 2012年に同省がまとめた報告書では、牧場地としてリースしている土地を2016年まで牧場経営の事業性でA,B,Cの3段階にランキングしている。しかし、このランキングは公開されたことがなく、労働党の環境スポークスマン、クリス・タレンタイア議員が情報の自由法に基づいてこの報告書の開示を求めた結果、ようやく明らかにされた。タレンタイア議員はエディス・コーワン大学の土地環境学者、エディー・バン・エッテン氏にデータの分析を依頼した。その結果、ピルバラ地域の牧場リース地62箇所中、経営が成り立つとされているのは12箇所にとどまっている。また、サザン・レンジンランズでは292箇所中77箇所、キンバリー地域では92箇所中60箇所が経営が成り立つ土地とされている。

 タレンタイア議員は、2015年7月1日のリース更新までデータを公表しないと約束しており、507箇所中505箇所が更新している。また、同議員は、「州の牧場地リース制度を改革するべき時期ではないか。政府が改革しない限り、多くのリース牧場主家族が追い詰められ、経済的、家庭的困窮を強いられることになり、長期的にはリース制度そのものが危機に陥る」と語っている。

 しかし、牧畜業者協会(PGA)のトニー・シーブルック会長は、「そのデータは古い。2012年に不採算と分類されたリース牧場が今は栄えている。その報告書はきわめて短い期間について書かれたものであり、現在の状況を反映していない」と反論している。ただし、サザン・レンジランズなどの地域で干ばつと野犬の害に経営が困難になっているところもあると認めている。また、タレンタイア議員の主張する、リース制度の多様化については、「私達も長年、要求してきたことだ」と語った。

 一方、WA州政府のテリー・レッドマン土地相は、「州の牧場地リースには採算性が良いか悪いかは考慮していない」と語っている。
■ソース
‘Secret’ report reveals majority of Pilbara pastoral leases are unviable

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