公費出張スキャンダルがたたる

アボット保守連合政権支持率低下

 ブロンウィン・ビショップ連邦議会下院議長の$5000のヘリコプター・チャーター・フライトから再燃した議員出張公費問題は保守連合支持率にも大きく響き、8月9日付サン・ヘラルド紙が掲載したヘラルド・リーチテル世論調査でトニー・アボット保守連合政権支持率が野党のビル・ショーテン労働党支持率を下回る結果が出た。

 サン・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 ブロンウィン・ビショップ氏の贅沢好きは早くから知られていたが、「私はビショップとジョン・ハワードのイデオロギー的ラブチャイルド」と自称するアボット首相が自らビショップ議員を議長に選んだ。ビショップ氏は、これまで慣行として守られてきた「議長任期中は所属党での活動を停止する」を破り、さらに議場でのヤジなどの行為に対する懲罰は計400回のうち、390回近くが労働党議員という偏向ぶりを示し、労働党議員だけでなく諸派無所属議員からも議長としての適格性を疑われていた。アボット首相は、ビショップ議長の$5000のヘリコプター・チャーター・フライトが問題になり、ビショップ氏の存在が保守連合の重荷になり始めても最後まで支持の態度を変えなかったことが連合内議員の不満を招いていた。

 2543人を対象にした全国世論調査で、保守連合支持者も22.2%が、「ビショップ・スキャンダルでアボット支持をひるがえした」と答えている。また、「首相適任者」の質問には58.5%がショーテン氏を選び、アボット氏は41.5%と大きく水をあけられている。ショーテン氏は労組腐敗特別調査委員会で証言席に座り、労組書記長時代の腐敗疑惑がニュースになった直後にもかかわらず支持率を上げている。2週間前の数字はショーテン氏55.1%、アボット氏44.9%だった。

 両陣営内の議員支持率では、労働党はアンソニー・アルバネージ氏が40.1%、タニア・プリバセク氏が34.9%、党首のショーテン氏は25%となっている。また、保守連合内ではマルコム・タンブル氏が45.4%、ジュリー・ビショップ氏が24.4%、アボット氏は18.9%となっており、両陣営ともリーダーが不人気レースを演じている。

 年齢層別では65歳以上が他の年齢層に比べて顕著に反対の回答傾向を示している。また、自由国民保守連合支持者は、労働、緑、その他支持者とは反対の回答傾向を示し、全体的に65歳以上の回答傾向と似ている。

 許容誤差は1.9%。
■ソース
Tony Abbott dragged down by expenses scandal as Bill Shorten surges ahead

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る