NSW州政府、樹木伐採基準再度変更

ブッシュファイア危険地域の住宅区域

 NSW州政府は、議論の多い、ブッシュファイア危険地域の住宅周辺区域の樹木伐採基準を再度変更する意図を明らかにした。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 現行法は2014年に制定された法律で、10/50法と呼ばれ、ブッシュファイアの危険のある林から350m以内に住む住人は、住居から10m以内の樹木を伐採するのに地方自治体の許可を必要としない、と定めている。しかし、この条文が悪用され、海や河川の眺望を良くするために樹木を伐採する住人がいるという訴えが出たため、2度にわたり、修正された。現在では、350mから100mに、住居から50mの低木、草地を刈り取ることができ、また10m以内の樹木を伐採することができるというように変わった。

 この制度の見直しで、30項目の勧告案が盛り込まれている。その一つとして、「水際から100m以内の住居では、10/50法での伐採が禁じる」ことが盛り込まれている。マーク・スピークマン環境相は、「ノース・ショアやシドニー・ハーバー周辺の住人がこの法律を悪用して港の眺望を良くすることを見逃すことはできない。30項目の勧告案をすべて法制に盛り込むつもりだ。改正法案は、コアラ生息地、沿岸原生雨林、アボリジニ遺跡、水際や入り江から100m以内、絶滅危惧種の植物、重要な生物生息地、マングローブ、塩性沼沢などを保護する」と語っている。

 しかし、自然保護会議は、「法制見直しは十分ではない。政府の改定案でも基本的な問題の解決になっていない」と政府案を批判している。10/50法は、住居の眺望を改善したり、開発しやすくしたりなどブッシュファイアと無関係な伐採の口実に使われているのがほとんどだ」と語っており、労働党のペニー・シャープ環境スポークパーソンは、「政府は初めからこの法律に環境保護をうたうべきだった。この法律はめちゃくちゃだ」と語っている。
■ソース
NSW Government to again change rules over land clearing in bushfire-prone areas

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