国境警備がメルボルン市内で取締り

実施直前に市内ビザ検問中止

 この週末にメルボルン都心部で計画されていた、「オーストラリア国境警備部(ABF)職員」を含めた警備当局の通行人ビザ検問「オペレーション・フォーティチュード」は、8月28日報道当日に圧倒的な批判を受け、計画が中止された。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 先にABFは、計画を発表し、VIC州警察その他の警備当局も参加する作戦の一環として、メルボルン都心部の街頭で通行人にビザの提示を求めることを明らかにしていた。また、「街頭でランダムに通行人を停めることはしない。また、人種、宗教、民族などでも選別することはしない」と述べていた。

 同日午後2時に記者会見で作戦の内容が発表されるはずだったが、ニュースが流れてから、フリンダース・ストリート駅に抗議の人々が集まり始めた。間もなくしてVIC州警察の「作戦中止」発表になった。その後、ABFのローマン・クエードブリーグ・コミッショナーが、「発表の言葉が舌足らずだったため混乱を招いた」と語った。一方、ABCからインタビューを求められたピーター・ダットン移民相は、「作戦遂行上の秘密」としてインタビューを拒んだ。

 州政府は、「この合同活動は街頭での反社会的行為の取り締まりと通勤人の無事な帰宅を目的とした作戦との連絡を受けており、標準的な警察活動ということだった。しかし、残念なことにABFが不適切な説明を公表してしまった。VIC州警察の作戦中止発表を歓迎する」と発表し、連邦野党労働党のリチャード・マールズ影の移民・国境警備スポークスマンは、「ダットン移民相はこの作戦の失敗を説明しなければならない」と語った。また、アンドリュー・ウィルキー無所属下院議員は、トニー・アボット連邦首相をソ連の独裁者、ジョセフ・スターリンになぞらえ、「スターリンもアボットを誇りに思うだろう。東ドイツのスタシもABFの話に大喜びするだろうし、チリの元独裁者、アウグスト・ピノチェット将軍も感心するだろう。取り消したことは歓迎できるが、そもそも政府はこのような作戦を計画したことでその正体を暴露したようなものだ。オーストラリアを警察国家に変えるこのような計画に対する市民の抗議は正当だ」と語っている。
■ソース
Controversial Australian Border Force visa checks, Operation Fortitude cancelled

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