中絶反対者の妨害行為防止法案

セックス・パーティーがVIC州議会上程
アメリカでは宗教信者の「中絶反対運動」で狂信者が中絶クリニックで発砲し、看護婦や患者を殺害する事件も起きている。オーストラリアでは殺人にまで発展した事件は報道されていないが、一部のクリニックでは入り口の前に陣取った中絶反対派がクリニックに入ろうとする女性を妨害したり、言葉で嫌がらせするなどの行為が起きている。そのため、中絶反対派が訴えられるケースも出ているが、公道での示威行為とあって訴えた側が敗訴している。そのため、VIC州議会のセックス・パーティー議員が、クリニック周辺で女性がクリニックに入るのを妨害するなどの行為を禁止する法案を提出した。繰り返し違反した者には自由刑も科せられる。
ABC放送(電子版)が伝えた。
法案は、フィオーナ・パッテン議員が提出したもので、クリニックから150m以内を「安全通行ゾーン」として、反対派の示威行為を禁止する。再犯者には禁固、懲役などの罰則も適用するというもの。
反対派は、「神の大切な幼子の守り手」と称しており、パッテン議員は、反対派の行為を映したビデオで、「彼らの行為はストーカー行為で、明らかに女性患者らに対するハラスメントを繰り返している。このような行為がVIC州だけでなく、全国で起きている。これが他の医療行為ならとっくに禁止されているはず」と語っている。また、クリニックの医師は、「彼らの行為は、クリニックに来る女性を心理的にいたぶる行為であり、被害女性の中には極度に落ち込む人もいる。反対派は、女性の後をしつこくつけ回したり、止まった車に近寄って、女性が車から出られないようにしたりの行為を繰り返している。また、女性の写真を撮るなどしていやがらせしている。
保守政党民主労働党のレイチェル・カーリング=ジェンキンズ議員は、「市民には言論の自由がある。反対派が女性に嫌がらせしているとかクリニックに入るのを妨害しているとは思わない。妨害しているという主張は間違いで名誉毀損だ」と主張しており、法案には反対票を投じるとしている。
緑の党は法案支持を表明しているが、自由党、労働党の態度は未定で、自由党はマシュー・ガイ党首が法案支持を示しているが、党全体の態度は決まっていない。VIC州労働党与党も態度を明らかにしていない。パッテン議員は、「これは中絶の問題ではなく、嫌がらせ、妨害行為、写真撮影などに対する医療プライバシーの問題であり、女性がクリニックに安全に通行する権利の問題だ」と語っている。
■ソース
Abortion clinic buffer zones: Sex Party MP’s bill proposes ‘safe access’ to prevent women being ‘harassed’ by protesters

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