「街頭検問通告受けたが読んでいない」

ダットン移民相が証言発言

 新設の豪国境警備部(AFB)とVIC州警察が合同でメルボルン都心部をパトロールし、通行人にビザ提出を求める、「オペレーション・フォーティチュード」は、8月27日に発表されて間もなく、反対の活動家や市民がフリンダース・ストリート駅前に集まり、制度反対の声を挙げた。そのため、当日中にVIC州警察が、「計画は中止した」と発表する結果になった。8月30日には、ピーター・ダットン移民相が、「私の事務室でこの街頭検問のプレスリリース文書を受け取っていたが、誰も読んでおらず、全く知らなかった」と語った。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ダットン大臣は、大臣事務室はAFB職員がビザ詐欺行為の一斉取り締まりを実施する旨のプレスリリースを発表前に受け取っていたが事務室では誰も読んでいなかったと語っている。8月28日、AFB職員がメルボルン都心部を巡回し、通りがかった市民の誰にでも質問し、ビザ提示を求めるというプレスリリースがメディアで報道されるとメルボルン都心部で抗議の活動家が集まり、市民も同調する勢いになったことからその日のうちに「街頭検問中止」が発表された。

 29日にはトニー・アボット首相が、「自分も首相事務室もこのフォーチチュード作戦のことは事前に知らされていない。プレスリリースの言葉遣いが誤解を招いている。市民が抜き打ちに街頭で呼び止められ、ビザ提示を求められることはあり得ない」とのプレスリリースを発表した。

 ABFのローマン・クエードブリーグ長官は、「プレスリリースは、ABF組織の下の方、ドン・スミスVIC・TAS州管区長が認可した。ABFは、街頭で市民を抜き打ちに検問することはあり得ないし、特定人種、宗教、民族を標的にすることもあり得ない」との声明を発表している。

 連邦首相、移民相は関与を否定しており、AFBでも組織のはるか下の判断の誤りとの説明で一貫しているが、ビル・ショーテン野党労働党党首は、「都合の悪い結果になると部下の責任にするアボット政権」と批判し、トニー・ウインザー前無所属議員は、「これも国民に外敵の恐怖を植え付けようとしてきたアボット政権の流れ」と批判している。また、ABFと合同して「街頭検問」を実施する予定だったVIC州警察を管掌するVIC州政府は、ダニエル・アンドリューズ州首相が、「州政府も州警察もこのような非民主的行為を容認することはない」と発表している。また、メルボルン選出のアダム・バント緑の党連邦下院議員も、「責任はアボット首相にある。国境警備部は作戦で失敗すると部下の兵士に責任を押しつけるだめな将軍のおかげで茶番劇と化した」と語っている。
■ソース
Australian Border Force: Peter Dutton says his office received copy of press release, but no-one read it

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