移民相と首相が気候変動問題で冗談

放言暴言の23秒間がマイクとビデオに

 パプア・ニューギニアのポート・モレスビーで開かれている「太平洋島嶼国フォーラム」は地球温暖化と海面上昇が太平洋地域諸国にもたらす影響を課題にしているが、出席していたピーター・ダットン移民相、トニー・アボット連邦首相が、オーストラリア・アボリジニと太平洋島嶼国首脳をからかう内容の冗談を交わした。2人は頭上のブーム・マイクのスイッチが入っていることも気づかず、同席していたスコット・モリソン社会福祉相に注意されて顔をこわばらせる始末だった。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 このフォーラムでは、アボット首相が、「みんなにいい知らせがある」として、「オーストラリア政府は気候変動問題に真剣に取り組む」と語ったばかりだった。太平洋島嶼国はいずれも標高の低い島国で、わずかな海面上昇でも国土が極端に小さくなり、農業用地も地下水も危機にさらされる。一方、オーストラリアは国民一人あたりの温室化ガス排出量は世界でもトップを争う水準。

 9月11日、島嶼国代表の話し合いは9時間の後も合意を見なかった。そこでダットン移民相が、「まるでケープ・ヨーク時間ですな」と暗にQLD州最北部ケープ・ヨークの先住民族の話し合いが長引きがちなことをほのめかした。これに対して、アボット首相が、「ポート・モレスビーでもこういうことがあった」と返した。そこで、ダットン移民相が、「玄関まで海水がひたひたと押し寄せてきていては時間など問題ではないでしょうな」とまた軽口を叩いた。これにはアボット首相が、「は、は、は、は」と無理笑いをしている。

 そこに、同席していたスコット・モリソン社会福祉相が、「頭の上にブーム・マイクが」と注意を促した。この瞬間、ダットン大臣の顔が凍り付いたと報道されているが、この間の23秒間が録音録画されており、オーストラリア国内で繰り返し報道されている。

 野党労働党のビル・ショーテン党首は、「失言の内容は悪い冗談だが、言った大臣その人が悪い冗談でしかない」と酷評した。
■ソース
Immigration Minister Peter Dutton caught joking about the effect of climate change on Pacific islands

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