連邦移民省、連邦警察に捜査を依頼

犯罪捜査よりも内部告発者摘発

 ナウル、PNGマヌス島の豪領外難民収容センターは、職員、警備員、住民、収容者による収容者に対する様々な凶悪事件が伝えられているが、いずれもオーストラリア国民には伝えられない状態が続いている。そのため、DV根絶運動を提唱し、2015年の国民に選ばれたロジー・バティさんが、「危険な収容センターを即時閉鎖しなければならない」と発言するまでになっている。10月5日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙は、「ピーター・ダットン移民相は、ナウル収容所で起きた犯罪はナウル警察が捜査すべき事と語り、一方で連邦警察(AFP)には、収容所で起きた事件を公表した内部告発者を突き止めるよう捜査を依頼していた」と報道している。

 先にABC放送が、ナウル収容所に収容されているソマリア人難民希望者が、ナウル人男2人に強姦されたと訴えたことをビデオで報道した。これに対して、連邦政府が犯人追及ではなく、内部告発者追及にやっきになっているとの批判が出されている。

 また、この2箇所の豪領外難民収容センターは、連邦政府の経済的負担で運営されており、国連を含めた内外から、「オーストラリア政府は、難民希望者を危険で非人間的な状態で暮らすことを強いており、オーストラリアの国際的な人権擁護義務を放棄している」との非難が出ている。

 内部告発は、「セーブ・ザ・チルドレン」職員が、収容センター内の児童の置かれている状況を人権委員会に文書で提出したことに関係しているのではないかとみられている。また、フェアファクス・メディアは、連邦政府省庁で、内部告発を取り締まる秘密漏洩罪をもっとも頻繁に使っているのが移民相であることも明らかにしている。また、ナウル警察は、訴えがあった事件50件で起訴にまで至ったのはわずか5件しかないことが連邦上院調査委員会で明らかにされている。
■ソース
Federal government asks Australian Federal Police to find Nauru whistleblowers

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