2票の僅差で州議会通過
9月2日、同性カップルが養子を取ることを合法化する法案が州立法議会(Legislative Assembly、下院相当)を通過した。合法化と言っても、これまで「違法」だったわけではなく、単に同性カップルの養子養親に法的裏付けがないということであり、合法化は、法的裏付けを設け、法的効力を持たせようとするもの。
シドニー市長を兼任するクロバー・ムーア無所属議員の議員法案が2日間にわたって討議され、同日午後1時前に採決に付された。その結果、賛成46票、反対44票の僅差で可決された。その途端に賛成議員がムーア議員と抱き合って祝福した。最後にクリスティナ・ケネリー首相がムーア議員と抱き合い、頬にキスした。
養子養親法改正法案では立法院は意見が真っ二つに分かれており、互いに歩み寄りのない状況になっていた。そのため、各党とも、党規制をかけず、議員個人の「良心に基づく自由投票」を宣言していた。ケネリー首相、バリー・オファレル自由党党首は法案を支持していたが、アンドリュー・ストナー国民党党首は反対していた。また、オファレル党首も、「法案支持は同性愛者の権利を認めるということではなく、単に同法の差別条項を改正するということだ。児童の利益を考え、また、性別、性的傾向、信条、門地その他の条件で人が社会への貢献を妨げることがあってはならないと考える」と語っている。
採決前の演説で、ムーア議員は、「思えばこの10年で、人権を拡大することでずいぶん発展してきた。特に同性愛者の権利を認め、同性愛者と子供の関係を認めることでは大きく変わった」と語っている。
法案は、9月7日から立法評議会(Legislative Council、上院相当)で討議され、可決されれば、ACT、WA州と同じく、同性カップルが養子を取ることができるようになり、双方が子供に対して同等の権利と義務を得ることができる。法案下院通過に同性愛者の権利ロビーは歓迎を表明したが、NSW州教会評議会は遺憾を表明した。(AAP)
