オパール・カード料金変更実質値上げ

各種経路の料金試算で明るみに

 シドニー公共交通の電子切符、オパール・カードが発足した当時、週に8回の利用でそれ以降その週内は乗降無料という特典があった。そのため、大勢の通勤客がライトレールなどの最短区間を電車に乗り、徒歩で戻るということを繰り返し、「最低限の料金で8回乗降し、それ以降の高い料金の区間を無料で乗る」という裏技を使った。現実に、グラディス・ベレジクリアン前運輸相も「どんどん利用しましょう」とこの措置の利用を呼びかけていた。しかし、独立料金規制審判所(IPART)がオパール・カードの料金体系の根本的改革を勧告しており、「新料金体系でほとんどの人の交通料金が安くなる」との政府のかけ声にもかかわらず、3分の2ほどの利用客がこれまでより高い交通料金を負担することになることが判明した。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 Finderを利用して12,000種の移動経路の料金を調べた結果、週にオパール・カードを10回以上利用する乗客は週に$4.90の値上がりとなり、年間$255の値上げに相当する。これに対して、審判所は、「その試算は改革勧告案をすべて計算に入れておらず、不正確」と反論している。また、週に8回を超えれば無料という制度で年間1億5,000万ドルの損失になるとしている。また、IPARTの勧告する制度では、毎回の乗降の料金を加算し、最終的に最長乗降経路10回の料金のみを課金するという方法を取ることになる。また、1週間の上限を$65としている。ただし、週に乗降回数10回以下の乗客では週平均$3.49の節約になるとしている。

 また、Finderのスポークスウーマン、ベッシー・ハッサン氏は、「これまでの料金体系は市民に公共交通機関を利用するインセンティブになっていたが、料金が上がれば自家用車で移動する人が増えるだろう。公共交通機関をよく利用する人を犠牲にして、あまり使わない人に利益を与える新しい料金体系は理解に苦しむ」と語っている。
■ソース
Opal loophole closure to ‘make travel more expensive’ for most Sydneysiders

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