豪防衛白書に中国、不快感表明

「相違点は十分承知」とペイン国防相

 豪政府の防衛白書に盛り込まれた南シナ海の領土問題への言及に対して中国政府が不快感を表明した。しかし、マリス・ペイン国防相は白書発表で、「オーストラリア海軍は中国海軍と協力関係を結んでいるが、この点については両国の相違点であることは十分に承知している」と語っており、両国の貿易関係などには何の影響もないと見られている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 防衛白書は、「公海においていくつかの国が領土権争いをしており、地域の緊張関係を高めていることに懸念を感じている。オーストラリアは南シナ海において、人工構築物を軍事目的に利用することには反対を表明する。また、国際法に添わない領土権や領海権の主張にも反対する」と述べている。中国は、南シナ海において岩礁に軍用施設を建設しており、アメリカが対抗措置として、問題の海域の航行の自由活動を強化すると発表し、豪海軍にも支援を要請している。

 中国外交部がこれを「否定的なコメント」として、不快感を表明したもので、外交部はスポークスウーマンを通じて、「中国は軍事競争が起きることを望まない。また、関係諸国が同海域での合同演習を中止し、軍艦船を撤退させるよう希望する。オーストラリアは、中国との軍事協力関係を強化することを表明しており、中国もこれを歓迎すると同時に、オーストラリアがその発言を現実の行動に現すことを期待する」としている。

 タカ派議員のケビン・アンドリューズ議員が白書発表の機会を捉え、「政府は、領土権争いになっている島の12カイリ以内に軍艦を派遣すべきだ」と語った。
■ソース
South China Sea: Beijing ‘dissatisfied’ with ‘negative’ remarks in Australia’s Defence White Paper

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