NBN、ターンブル前通信相の方式難航

速い工事、安い工費が遅く高くに
労働党政権期に「各戸戸口まで光ファイバーで」つなぐことを方針として発足した全国ブロードバンド・ネットワーク(NBN)社だったが、保守連合は、ノードから個別戸口まではテルストラのオーストラリア電電公社時代からある老朽化した銅線電話回線を持ち入れはいい。安上がりだし、工期も短くてすむという触れ込みで、2013年の政権奪取以来、NBNの方針を変更していた。
しかし、2月28日にはシドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が、「マルコム・ターンブル前通信相(現首相)の計画したNBNは工事も遅れに遅れ、工費は予算をオーバーしている」との進捗状況を記述した内部報告書を報道した。報告書は「事業機密」や「部外秘」などのマークがあり、保守連合のNBN光ケーブル敷設状況が様々な困難にぶつかっていることを明らかにしている。
報告書の時点で1,402,909戸の接続が認められているはずなのが、実際には662,665戸止まりであること、この期間に敷設が完了する予定は94,273ノードだったが、現実には29,005ノードしか敷設されていない。この報告書では460億ドルを超える規模のプロジェクトが、ターンブル氏が通信相であった時期に計画から大きくそれ始めたことを示している。
工事の遅れの原因として、電力会社のケーブルとの調整で認可が遅れている、光ケーブル敷設の資材が不足がち、それに工事完了日程の見直しなどが挙げられている。労働政権期のNBN建設予算は449億ドル、それに対して、保守連合政権はNBN建設工事を簡略化し、295億ドルに設定した。しかし、2年半過ぎて工事費は2倍近くに達している。
■ソース
NBN: Malcolm Turnbull’s ‘faster, cheaper’ roll-out falters

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