連邦上院、投票法改定法案通過

豪議会史上記録的40時間審議の末

 3月18日午後、連邦議会上院は40時間という豪議会でも過去26年間でも最長に近いマラソン審議の末に保守連合と緑の党という呉越同舟の賛成で投票法改定法案を通過させた。これにより、7月2日連邦選挙の可能性がはるかに強まった。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 投票は午後1時30分過ぎに行われ、与党保守連合、緑の党、ニック・ゼノフォン無所属議員が賛成票を投じ、労働党と他の無所属諸派議員が反対票を投じた結果、36票対23票で改定法案は通過した。この改定法案が施行されれば、緑の党とゼノフォン議員が新しく建党した政党は勢力を伸ばす可能性があるが、他の無所属諸派議員が一次得票で得票数が少なくてもプレファレンス票で当選するこれまでのような可能性は小さくなる。

 改定により、これまでのように各党や候補者が投票前に決めたプレファレンス票の行き先ではなく、投票者が投票用紙の線より上の候補者名にプレファレンス票の行き先を決めることができるようになる。また、線より下に記入することを選んだ場合でもすべての候補者に番号をふる必要はなくなる。これまで州によっては候補者が100人にのぼることもあった。また、グループ投票チケット制が廃止されるため、無所属諸派の当選は難しくなる。

 マシアス・コーマン金融大臣は、「今後、上院はオーストラリアの有権者の意思を正しく反映する議席配分になる」と演説した。これに対して、野党労働党のペニー・ウォン上院議員は、「選挙が近づいたこのときに、マルコム・タンブル保守連合政権にとってもっとも緊急な法案がオーストラリア国民の生活を助けるものではなく、自分たちを助けるものだといういうことがこの政権の性格を物語っている」と発言した。また、緑の党に対しても、「これで政権党が両院を握り、法案に反対できなくなる」と批判した。

 新法は7月1日より施行されることから、タンブル保守連合政権が迅速に両院解散し、7月初めに総選挙に持ち込めば、両院を抑え、政府与党法案がすべて修正もなく通過するという状勢が現実になる。
■ソース
Senate passes voting law changes after marathon sitting

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