「セーフ・スクール」プログラム問題くすぶる

反対署名与党議員内で行方不明

 性的傾向を理由とするイジメをなくすための教育プログラム、「Safe Schools」プログラムは、キリスト教系保守与党議員を中心に反対の声が挙がっており、マルコム・タンブル保守連合政権は学者の「見直し」を指示している。タンブル政権内閣もプログラム賛成・反対で割れており、反対派は「見直し」がプログラムを指示した場合にはこれを無視することも表明している。さらにプログラムに対する議会調査委員会設立を要求する保守議員の署名を集めていた反対意見書が平議員を回っている間に行方不明になるという椿事も報道されている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 閣僚では前教育相のクリストファー・パイン産業相は、「教育相としての経験で知っている。子供達がゲイだとしていじめられることを防がなければならない」と発言、ビル・ショーテン労働党党首も、「原始的な右翼上院議員達」とプログラム反対派を批判している。

 一方、プログラム反対キャンペーンの先頭に立っているのがキリスト教保守で知られたジョージ・クリステンセン自由国民党議員で、バーナビー・ジョイス国民党副連邦首相もプログラムを批判している。そのクリステンセン議員が、「議会調査委員会の全面調査が済むまでプログラムの予算を停止せよとする申請署名を集め始めた。トニー・アボット前首相を含め、30人近い下院議員が署名したと言われているが、その書類が忽然と姿を消した。「議会調査委員会はあるか?」と質問されたパイン議員は、「まったくない」と答えており、「子供達がいじめられた時に必要な措置であり、廃止すべきではない。その内容についても自分の48歳という年齢の世界観で見るべきではなく、今の子供の心になって見なければならない」と語っている。

 セーフ・スクール・プログラムは2010年にVIC州で発足し、労働・保守連合の支持と予算を受けていたが、ごく最近になって超保守的な議員とメディアの攻撃の的になり始めた。そこに議会でプログラム停止申請署名が回されるようになった。クリステンセン議員同様超保守で知られたコリー・ベルナルディ議員も、「申請署名書類がどこに行ったか分からない」としている。
■ソース
Safe Schools petition ‘goes missing’ as conservative push fractures Turnbull frontbench

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