アボット前首相、自由党公認選を批判

かつて親しかったビショップ氏を支持せず

 かつて、トニー・アボット前首相は、「私はジョン・ハワード元首相とブロンウィン・ビショップ氏との間の政治哲学的私生児」と語ったことがある。アボット氏がその政治的傾向をこの2人から啓発されたという意味で、首相の座に就いた後、ハワード政権で国防相などを経験したビショップ氏を連邦議会下院議長に任命した。

 しかし、ビショップ氏が「チョッパーゲート」事件で議長を辞任させられ、さらにマルコム・タンブル氏が自由党党首と連邦首相の座を迫った時にはビショップ議員はアボット氏支持をしなかった。2人の関係は非常に険悪になっている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 アボット氏は、「敬意を感じている人物を推薦する」として、ビショップ議員の地盤、マッケラー選挙区でビショップ議員の対立候補、ウォルター・ビラトーラ氏支持を明らかにした。

 また、「長年議員を務めた同僚に批判的なコメントをするつもりはない。マッケラー公認選候補者の何人かはよく知っている人達だが、そのうちの一人とは長年一緒に働いてきてよく知っており、敬意を感じている。だから推薦するのだ。しかし、最終的にはマッケラー選挙区の公認選選挙人が決めることだ」と語っている。もう1人の候補は、同党中道派の推すジェーソン・ファリンスキ氏で長年自由党員を務めてきた。

 自由党NSW支部は上下院の議席をめぐって内紛が起きており、マッケラー選挙区も泥仕合が伝えられている。他の州支部は全党員による公開投票が行われるが、NSW州の公認選は少数の代議員による秘密投票で決まり、派閥が名前だけの新党員を集めて勢力を伸ばす争いが起きている。アボット氏は、「自由党は派閥の党だが、派閥は成績主義であるべきなのに、人数主義になっていしまっている。これは間違いだ」としており、また、ロビーイストが党人事に力を持つことを防止するよう、党改革を呼びかけている。
■ソース
Tony Abbott criticises Liberal Party pre-selection process, confirms he’s not endorsing Bronwyn Bishop

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