「5月予算案で増税もありえる」

ムーディーズ格付けに警報

 ムーディーズ格付け会社が、「オーストラリアの信用度AAAを防衛するためには、支出抑制だけでは不十分」としており、連邦政府のスコット・モリソン財相らは、「5月予算案で増税もありえる」ことをほのめかしている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 4月8日にモリソン財相が、「5月予算案での財政赤字修復には増税よりも支出カットで臨む」と発現したことを受け、ムーディーズ社が、「支出カットだけでは無理」との見解を発表したもので、14日には、モリソン大臣も、「予算案に税収拡大措置がないということではない。当然ながら税収拡大処置はある」と論法をずらし、「しかし、政府が考えているのは、どこで歳入拡大を図るかということだ。それは同時に他の部分で税負担を軽減するということでもある。しかし、できるだけ赤字を減らし続けることだ」と語った。

 ABC放送では、「スーパー年金の高額所得者の税制優遇を引き下げることが考えられる」と分析しており、マシアス・コーマン蔵相は、「歳入拡大は増税とは同じではない。蔵相の発言が完全に誤って理解されている」と語っている。同時に、予算案では「歳入拡大措置」が採られることは連邦政府がかなり前からその意図を明らかにしていたとおりだ。「労働党は、歳出を拡大するために歳入を拡大し、増税するが、我々は、経済に及ぼす税負担を拡大することなく、適切な課税配分をしようとしている」と語っている。

 ムーディーズ社のアナリストらは、「豪政府が5年以内に財政黒字を回復したいなら増税も必要になる。そのような措置なしに限定的な支出削減をしても、2021年6月末までに目立った財政バランスは望めず、負債が拡大するばかりだろう」と分析している。

 野党労働党のクリス・ボウエン影の財相は、「オーストラリアがAAA格付けを失えば、負債の利率が上がることになる。そうすれば景況感への打撃になり、国内企業の格付けにも波及するだろう」と語っている。
■ソース
Government flags tax increases for May budget after Moody’s AAA credit warning

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