タンブル政権支持率下落傾向続く

7月2日選挙時には互角の状況も

 最新のフェアファクスーアイプソス世論調査で与野党支持率が遂に互角になった。2015年9月まで、トニー・アボット前保守連合政権に対して野党ビル・ショーテン労働党の支持率が上回っていたが、マルコム・タンブル氏がアボット前首相を追い落として首相に就任すると保守連合政権支持率が急騰した。しかし、タンブル氏は支持率65%前後を境に次第に人気を失い始めていた。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 同紙のコメンテータ、マーク・ケニー氏は、「アボット前首相と異なり、タンブル氏は非常に慎重で、そのため、タンブル氏の期待が高かった政策分野で「首相が変わっても政策は変わらなかった」として支持を落としている。

 今後3週間の会期の後、一旦休みに入り、5月はじめに予算案が発表されるが、非常に厳しい予算案と予想されており、タンブル政権支持率が回復することはほぼあり得ず、二重解散、7月2日総選挙の結果が注目されている。

 タンブル政権は税制改革でも態度がはっきりせず、銀行の行為が問題になっている時にも銀行追及を避け、社会政策でも党内超保守派におもねているのではないかと評される方針を掲げ、病院、学校の連邦と州・準州の予算負担問題では州首相らの反対を受けて引っ込めるなどが続き、タンブル氏支持率も保守連合支持率じわじわと下がり続けている。

 この世論調査は4月14日から16日にかけて1402人の有権者を対象に実施されたもので、3月調査以来、保守連合支持率は統計学的に有意味な3%ポイントの低下が起きている。また、与野党支持率は、プレファレンス配分を前回と同一と仮定した上で50対50という数字になった。

 タンブル首相の「実績に満足」率から「実績に不満足」率を引いた「純満足」率もタンブル氏は3月以来で10%ポイント落としており、「首相適任者」でも7%ポイント落としている。ただし、ショーテン労働党党首との比較では54%対27%と依然高い支持率を誇っている。
■ソース
Fairfax-Ipsos poll points to knife-edge election between Malcolm Turnbull and Bill Shorten

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