連邦政府のメディケア還付金凍結案に医師会反発強める

労働党政策案は、10年間120億ドルで過去の凍結を補填

 5月29日、キャンベラで開かれた豪医師会(AMA)の全国総会において、会長任期の切れるブライアン・アウラーの後継者として西オーストラリア州の産科医、ドクター・マイケル・ギャノンを選出した。任期は2年。ギャノン新会長は記者会見で、「一般開業医(GP)は、メディケア還付金凍結問題でこれ以上のカットに耐えることはできない」と語り、「AMAでは、還付金凍結解除が最優先課題になる」と語った。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 保守連合は凍結を2020年まで延長したい考えで、労働党は、「政権を取れば、今後10年間に120億ドルを計上し、過去の凍結によるマイナスを補填する」としている。AMAも労働党の政策案を支持しており、ドクター・ギャノンは、「GPはもうギリギリまで追い詰められている。還付金凍結は不公平であり、また間違っている。GP制度は保健医療制度の一部として経済効率がもっとも高い制度だが、現在、GPに対する政府投資が大幅に不足している。一次医療の質を高めれば、医療費負担の大きい入院という事態を防げるはず。長年、GPへの投資が無視されてきた。この凍結を解除し、これまでのマイナスを補うことが重要だ」と語っている。

 また、「労働党が打ち出しているように凍結解除がなければ、診察料として毎回$25を徴収しなければならない。GPが、患者から診察料を徴収すると決めた場合、差額として$3や$4程度を徴収するということありえない。GPが正当な報酬を受け取るようにならなければならない」と語っている。

 連邦政府は、スッサン・レイ保健相が凍結を解除したいと発言したが、金融省や財務省は「保健相の考え通りにするわけにはいかない」としており、タンブル首相も、「メディケア還付金凍結は経済が好転するまで続けたい。保健予算の中で余裕ができた時には凍結を終わらせたい。スッサン保健相の発言はそういう意味だ」と訂正している。

 AMA全国会議では、副会長としてドクター・トニー・バートンを選出した。
■ソース
GPs ‘at breaking point’ over Medicare rebate freeze, newly-elected AMA president says

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