2016年連邦総選挙、労働党支持率、保守連合と対等に

大政党離れの有権者、無所属諸派の支持率高める

 6月18日のシドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)は、フェアファクス/アイプソス世論調査結果を掲載した。2015年9月、保守連合政権がトニー・アボット首相からマルコム・タンブル首相に移った当時は保守連合が労働党に対して支持率で圧倒的な差をつけていたが、次第にその差が縮まってきており、さらには有権者が大政党離れを起こしており、無所属諸派支持率が伸びている。

 タンブル政権は、無所属諸派に不利な選挙制度改革を行い、これまで保守連合政府法案を葬ってきた上院の無所属諸派議員を両院同時解散総選挙で締め出す賭けに出たが、それが裏目に出つつある。
 最新の世論調査によると、プレファレンス票を想定した「二党択一」の質問で労働党が51対49で保守連合をリードしている。また、議席数は支持率総数ではなく、接戦区の行方で決まるため、保守連合がわずかに優勢とされている。しかし、一次支持政党では労働党が33%、これに対して保守連合も39%と低調で、回答者の28%が一次支持で二大政党以外の諸派無所属を挙げており、二大政党はほぼ同じ率で支持率を下げている。そのため、ジュリア・ギラード労働党少数派内閣に似た状況を再現する可能性もある。その場合、緑の党やニック・ゼノフォンの政党を含めた諸派無所属が政権を決める力を持つことになる。

 また、調査では、支持政党の他に、「7月2日の選挙でどの政党が勝利すると思うか?」という設問もあり、回答者の54%が、「保守連合の再選」と答えている。この数字は選挙賭博の配当率などとも一致している。さらには、例の少ない50日を超える選挙期間とあって、有権者が選挙疲れを起こしているといわれ、二大政党の一次得票率はいずれも40%を割っている。また、14%は緑の党を除いた諸派無所属を支持している。

 この世論調査は、6月14、15、16日に全国の1437人の有権者を選んで実施したもので、許容誤差はプラスマイナス2.6%で、各政党の獲得議席数が全体の支持率とは大きくかけ離れた接戦選挙区での得票率で決まることになる。
■ソース
Federal election 2016: Labor within striking distance

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