「近視眼的で高価で時代遅れのテクノロジー」と元NBN会長

保守連合のノードまでの光ファイバー、老朽銅線回線活用に

 オーストラリアのインターネット速度は世界第30位から第60位に下がっていることが報道された。オーストラリアのインターネット速度が下がったわけではなく、他の国がインターネット回線の高速化に努力してきたためだ。労働党連邦政権時代に政府の出資で始められた全国ブロードバンド・ネットワーク(NBN)の前会長が労働党の「老朽銅線電話回線を撤去し、各戸戸口まで光ファイバーで接続する」インフラストラクチャ案を支持し、トニー・アボット前保守連合政権が採用した、「老朽電話回線を利用し、街頭の分岐点(ノード)まで光ファイバー、そこから各戸へは銅線回線で」案を近視眼的で高価で時代遅れのテクノロジー。とてつもない間違いと酷評した。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 現マルコム・タンブル連邦首相はアボット首相時代にはNBNに責任を負う通信相であり、現在もアボット政権時代のNBN案を維持している。

 6月22日、初代NBN会長のマイク・キグリー氏がメルボルン大学での講演で話したもので、「労働党の案だった、93%の世帯・事業所の戸口まで光ファイバー回線敷設は総工費450億ドル程度になるはずで、見積もりの640億ドルや940億ドルをはるかに下回るものだ」と語った。

 さらに、「全国的なインフラストラクチャ建設に何十億ドルもの金を使いながら現在の需要を辛うじて満たすだけであり、今後10年、20年先には、巨額の改善工事経費をかけなければ大規模な成長に対応することができなくなっている。当初のFTTPベースのNBNという構想の評価を落とし、破滅させるためだけに膨大な時間と努力を費やすというのはひどく残念なことだ。また、保守連合が、銅線回線に依存する近視眼的で、高価で、時代遅れの技術を信じているというのもしごく残念なことだ」と語っている。

 さらに、「オーストラリアの長期的な将来にとって重要な情報通信の分野でこのような高コスト低機能の技術を決定してしまったその結果をわが国はこれから引き受けていかなければならない」としている。
■ソース
‘Short-sighted, expensive and backward looking’: ex-NBN boss blasts Turnbull’s plan

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