2016年選挙:史上最高の無効票率、5票に1票

シドニー首都圏西部激戦区で無効票率最高

 今回の選挙は、有権者の大政党離れが加速しており、労働党、保守連合いずれも支持率を下げた分だけ緑、無所属諸派の支持率が上がっている。また、それと軌を一にする傾向として無効票の増加が挙げられている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 シドニー首都圏西部の選挙区は何箇所かで激戦が予想されているが、2013年選挙ではその地区で無効票が増えており、最悪の投票所では5票に1票が無効票と伝えられている。地域的特色として、比較的豊かで多民族社会になっている選挙区が無効票傾向が強く、労働党地盤のパラマッタ(1.3%差)や、自由党地盤のバンクス(2.8%差)なども挙がっている。逆に2013年選挙で無効票がもっとも少なかったのは自由党地盤のメルボルン南東郊外のゴールドスタインで、わずか3.3%だった。

 Federation of Ethnic Communities Council of Australiaのジョセフ・カプート委員長は、「無効票が多くなればオーストラリアの民主主義が侵食される。有権者の投票意図が反映されないということだ。無効票が二桁になるともう当選者が地域住民の願いを反映していないことになる」と語っている。

 この問題について、Afghan Support Association of NSWのアリス・アンワリャー氏は、「オーストラリアの投票制度が非常に分かりづらい。特に他の国の投票制度に慣れている人にはまったく分からない。名前も政党名もたくさん並んでおり、15人とか30人の候補者が並んでいると何だか分からない。投票の仕方も分からない人が多く、投票用紙はまったく役に立たない。有権者は誰かに投票したいし、正しい手続きをしたいのに投票用紙に書き込むところで混乱しており、何にもならない」と語っている。

 また、Asian Women at Workのリナ・キャバエロ氏は、「投票の仕方のワークショップを開いた。ベトナム系、中国系、フィリピン系の低賃金移民労働者が有権者の中でももっとも不利益を受けている人達だ」と語っている。

 シドニー大学のロドニー・スミス教授は、「無効票率が高ければ、開票結果、特に接戦区の開票結果に大きな影響が出る」と語っている。
■ソース
Election 2016: Up to one in five votes informal in parts of Sydney

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