保守連合予想外の苦戦にタンブル首相責任追及始まる

2016年総選挙: 保守連合内部や右派コメンテータから

 7月2日の投票日即日開票結果では獲得議席が保守連合73議席、労働党66議席と発表されていたが、3日には豪選挙管理委員会(AEC)が、保守連合65議席、労働党67議席、他5議席、未確定13議席との修正結果を発表している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 マルコム・タンブル首相は、選挙戦中、「安定した政治ができるのは保守連合」と繰り返していたが、予想外の苦戦に2日の当日開票中からアンドリュー・ボルト、アラン・ジョーンズら右派コメンテータからタンブル批判が出ていた。さらに3日にはトニー・アボット前首相を支持していた保守連合内右派議員からもタンブル責任を追及し、アボット氏の閣僚入りを要求する声が出ている。

 連邦議会下院の開票結果は今週末まで確定しない可能性もあり、上院の場合に選挙法の規定により13日かかる。しかも閣僚経験者3人が敗北、二重解散の理由となった上院での労使制度改革も新しい上院の顔ぶれは以前より政府に具合が悪くなっている。

 一方、フェアファクス・メディアの選挙アナリストは、現在段階で実際の獲得議席数は、保守連合71、労働党65、無所属5、緑1、未確定8議席と推定している。無所属議員が政権の行く末を決める可能性が高まっているため、タンブル首相、ビル・ショーテン労働党党首が緑・無所属当選者との交渉を始めていることが伝えられている。

 労働党は一時期左派のアンソニー・アルバネージからの党首再挑戦も噂されたが、今回の善戦でショーテン党首の続投がほぼ確定している。また、ショーテン党首は、「緑との取引はしない」と再度確言した。

 一方、保守連合右派は、ケリー・オドワイヤー副財相のスーパー年金改革発表を責め、WA州のクリス・バック、QLD州のイアン・マクドナルド両上院議員は、自由党右派に手を差し伸べ、アボット氏の閣僚復帰や党内統一を図れと要求している。しかし、タンブル首相は抵抗の構えを崩していない。

 また、落選したリチャード・コルベック、ワイヤット・ロイ、ピーター・ヘンディ閣外大臣に代わり、VIC州のマイケル・スッカー、ACTのゼッド・セセリャら次世代右派議員を抜擢するよう要求している。
■ソース
Election 2016: Malcolm Turnbull faces backlash as blame game begins

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