休眠炭鉱$1売却阻止をQLD州政府に要請

「リオティント社は責務を小鉱山企業に転嫁」と反対派

 QLD州の最大級炭鉱の一つで現在活動を停止しているブレアソル炭鉱を所有者のリオティント社が$1で売却しようとしており、炭鉱、炭層ガス開発に反対する農民らで結成されているLock the Gate Allianceは、州政府に対して、売却を阻止するよう訴えている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 リオティント社は、QLD州中部のクラーモントに近いこの炭鉱を小炭鉱企業テラコム社に売却しようとしており、州政府の認可がおりれば、テラコム社は$1でブレアソル鉱山リース、敷地、施設、設備をすべて手に入れることになる。また、閉山後に義務づけられている炭鉱敷地の環境修復にはリオティント社とパートナー企業が保有する8,000万ドルの財政保証が充てられることになる。

 リオティント社は、「この取引は、売買協定締結の上、合弁参加企業の承認、QLD州政府の認可が必要だ」と語っているが、Lock the Gate Allianceのリック・ハンフリーズ氏は、「リオティント社は責務を逃れようとしている。リオティント社が炭鉱を小企業に売却するというのは、同炭鉱のリスクを州納税者や将来の世代に負わせようとするものだ」と語っている。

 テラコム社のオーストラリア本社はウロンゴンに近い地域にある木造家屋であり、Institute for Energy Economics and Financial Analysisのアナリスト、ティム・バクリー氏は、「テラコム社は損失を出す弱小企業だ。同社は1億5,000万ドルの負債があり、過去何年間か赤字を出し続け、資金繰りに困っており、株価も99%下がっている」としている。

 一方、テラコム社は、同鉱山を運営するだけの資力があり、100人以上の雇用を創出し、200万トンの産炭量を実現する。小鉱山企業は、現在の石炭価格でも低コスト構造と小規模でブレアソル炭鉱の残存量を採算レベルで採炭操業することができるとしている。

 バクリー氏は、「専門家の見積もりでは、ブレアソル炭鉱閉山後の環境修復には1億ドルから3億ドル程度、10年以上の歳月がかかる。リオティント社にしてみれば、8,000万ドルの金で3億ドルの責務を逃れられたら安いものだ。しかし、不足分は州納税者が負担することになる」と警告している。
■ソース
Rio Tinto’s $1 sale of Blair Athol coal mine ‘puts risk back on taxpayer’

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る