NT少年刑務所の看守の暴力と虐待に連邦政府動く

NT担当大臣罷免、連邦・NT合同特別調査委員会

 7月25日夜、ABCテレビの時事番組「Four Corners」が、「2012年頃から北部準州(NT)の少年刑務所で看守による収容少年達への暴力行為と虐待が組織的に行われていた」とするドキュメンタリーを放送した。

 この報道を受けて、NTのアダム・ジャイルズ自治政府主席大臣は、「ショックを受けて気持ちが悪くなった」と語り、ドキュメンタリーの中で、「少年刑務所のCCTVビデオなど見ていない」として、看守の暴力と虐待の問題にまったく関心を示さなかったジョン・エルファリンク担当大臣を罷免したと発表した。

 また、マルコム・タンブル連邦首相も、「特別調査委員会を設立する」と発表するなど、急速な展開を見せている。

 タンブル首相は、「これはショッキングな事件だ。何があったのか、真相を至急解明したい。人権擁護委員会のジジリアン・トリッグズ教授が語ったようにこれは徹底した調査が必要だ」と語っている。

 さらに、「すべてのオーストラリア国民も同じだろうと思うが、心底ショックを受けた。ドン・デール・センターでの少年達への暴力と虐待には胸が悪くなった。徹底的に解明し、なぜ、このセンターの問題では調査委員会がありながら、遂に証拠や情報が出されなかったのはなぜなのか。なぜこのようなことが起きたのか。それを許すNTの風土なのか、また、その風土が、この事件が長年暴露されないできた原因なのか」と語っている。

 また、ドン・デール収容所で看守の暴力と虐待を受けた6人がNT政府を相手取って賠償要求訴訟を行っている。一方、NT矯正局長官は、「収容されている少年の独居房収容は最大24時間までだ」と語っているが、実際にはもっと長時間にわたって収容されているとする矯正局の資料とも食い違っている。

 ジャイルズ主席大臣は、「26日朝にドン・デール少年刑務所を視察した。また、警察には、暴力と虐待でビデオに映っている看守達の行為が違法行為に当たるかどうか調べるよう指示した。ドン・デールを廃止し、新しい収容センターを設立する。刑務所施設で働く人には善良な人も多い。しかし、調べ尽くさなければならないことも多い」と語っている。
■ソース
Four Corners: PM Turnbull to set up royal commission into mistreatment of children in detention

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