タンブル首相、ラッド前首相を「適任者にあらず」と推挙拒否

次期国連事務総長候補でNZのヘレン・クラークに対抗

 ケビン・ラッド元労働党連邦首相の次期国連事務総長立候補は以前から言われており、最近もジュリー・ビショップ外相が、「ラッドは事務総長の資格十分」と発言し、また元保守連合政権閣僚を務めたブレンダン・ネルソン氏も、「ラッド氏は能力に優れ、適任者」と称賛していた。

 7月28日には、閣議で、「ラッド氏推挙決定はマルコム・タンブル首相に一任」と決まった。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 しかし、29日昼、タンブル首相が記者会見し、「ラッド氏の国連事務総長立候補を支持しない。ラッド氏にもこの決定を電話で伝えた」と発表した。

 さらに、「ラッド氏との電話でのやりとりの詳細はいわないが、ラッド氏は国連事務総長の職務に適任ではないと判断した。また、オーストラリアから誰かを推挙する考えはない。政府にとってこの問題はそれほど重要なことではない」と語っている。

 労働党政治家からは早速批判が飛び出し、アンソニー・アルバネージ議員は、「タンブル、情けない」とツイートし、タニア・プリバセク労働党党首代理は、「その決定は、タンブル氏が保守連合右派に囚われていることを示している」と発言、ラッド氏の選挙地盤だったQLD州グリフィス選挙区のテリ・バトラー議員も、「タンブル氏は内閣でもまったく権威がないようだ」と語っている。

 ラッド氏は、保守連合内ではビショップ外相、ジョージ・ブランディス司法長官から支持を受けていたが、保守連合内でも最右翼の一人、コリー・バーナーディ上院自由党議員は、同僚議員にも、ラッド氏のような「機能不全で復讐心が強く、不安定で誇大妄想」の人物を支持しないよう主張していた。

 現在12人が名乗りを挙げており、ニュージーランドのヘレン・クラーク元労働党首相は、ジョン・キー現国民党政権から支持と資金援助を受けて事務総長に立候補している。
■ソース
Kevin Rudd: Malcolm Turnbull rules out nominating former PM for UN secretary-general job

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