タンブル連邦政府与党の法案が下院で否決される椿事

閣僚3人が閉会を待たずに帰郷し、少数議席に転落

 連邦議会下院は与党保守連合がわずか1議席で過半数ラインを超えており、マルコム・タンブル首相は、「機能する政権」と自信を持っていたが、9月1日、閣僚3人が閉会を待たずに帰郷しており、採決で保守連合が過半数を割っていたため、政府法案が下院で否決されるという椿事が起きた。

 翌る9月2日にはタンブル首相が閣僚3人を叱責する事態になった。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 「政府は過半数を維持している」とする首相は3AWラジオに出演し、「この採決で労働党が勝ったのは、一部の保守連合議員が議会を離れるべきでない時に離れたからだ」と語っている。

 さらに、ピーター・ダットン、マイケル・キーナン、クリスチャン・ポーター3閣僚を名指し、「労働党は、保守連合議員に油断があったことをあからさまにした。労働党の戦術はいわば、『古き良き戦法』であり、今回、議会を抜け出した議員達のように長らく政界を務めた者なら予想していなければならず、議会を抜け出してはならないことも承知していなければならなかった」と厳しく批判している。

 9月1日以来、責任を問う声が保守連合内に挙がっており、議員幹事のクリストファー・パイン議員の失態とする声もあるが、タンブル首相はパイン議員を擁護し、「議会を抜け出した議員各自の責任。パイン幹事は誰も議会を抜け出す許可を与えていない」と語っている。

 過去に多数派内閣の政権が下院の採決で負けた例は、1962年にロバート・メンジーズ自由党政権が1議席差で多数派だった時以来初めて。
■ソース
‘Embarrassed, humiliated, excoriated’: Angry Malcolm Turnbull slams ministers

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