再生可能エネルギー庁予算削減問題、NXT反対表明

野党労働党、財政回復と再生可能エネルギーの板挟み

 マルコム・タンブル保守連合連邦政権は、財政黒字回復として、全体に予算削減を盛り込んだオムニバス節約法案を提出しているが、個々の項目で抵抗が出ることが予想されている。9月10日にはニック・ゼノフォン上院議員のニック・ゼノフォン・チーム(NXT)が、オーストラリア再生可能エネルギー庁(ARENA)の予算削減案に反対する意図を明らかにした。野党労働党は、財政黒字回復か、再生可能エネルギーかの選択を迫られることになる。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 法案にはARENAの予算を13億ドル削減する項目があり、ゼノフォン上院議員は、「法案が通ればオーストラリアの再生可能エネルギー産業は壊滅的な影響を受ける。政府がこの分野の予算を削減すれば、優秀な研究者は海外の再生可能エネルギーに熱心な国に流出するだろう」と語っている。

 一方、政府は、ARENAに代わって「Clean Energy Innovation Fund」を設立しようとしており、研究資金を交付するARENAと異なり、Fundは資金を貸し出す制度になる。

 ゼノフォン議員は、「予算削減は支持できないが、ARENAも運営方法を変えることができる。資金を貸し出して、再生可能エネルギー技術が商業的に成功した場合には資金を返済するように改定し、また、新プロジェクトにARENAが利権を持つように規則を改定し、貸し出した資金による恩恵を受けられるようにすることが必要だとしている。また、NXTは、法案が上院に回された時に反対するよう、労働党に求めている。

 労働党は政府の予算削減法案に反対すれば、保守連合政権から「財政的に無責任であり、一貫性がない」と批判されるが、再生可能エネルギー産業推進支持への圧力は緑の党や環境保護団体からもたらされている。
■ソース
Nick Xenophon Team’s decision to block ARENA cuts puts pressure on Labor

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る