ディック・スミス氏ら、次期潜水艦隊のフランス受注問題視

「フランス原潜の船体にディーゼル・エンジン搭載は詐欺」

 9月13日のABC放送(電子版)は、ディックス・スミス氏、ジョン・シングルトン氏ら著名実業家グループが、オーストラリアン紙に全面広告を載せ、受注競争でフランスが獲得した豪海軍の次期潜水艦隊建造でオーストラリア国民はだまされていると訴えたことを伝えている。

 豪海軍のコリンズ級潜水艦隊に代わる次期潜水艦隊12隻の建造については、保守連合政府は最初から国産の考えを持たず、日独仏3国に絞っていた。結局、フランス企業DCNSが500億ドルの建造契約を獲得し、船体などはアデレードの海軍艦船造船所で建造することになっている。

 しかし、DCNSはフランス原潜を建造しており、豪海軍の潜水艦は国防省の要求に従い、同社の「ショートフィン・バラクーダ」型原潜の動力を通常潜水艦のディーゼル・エンジンに載せ替えることになっている。

 ABCアデレードのインタビューに答えたスミス氏は、「DCNSの原潜の大型船体にディーゼル・エンジンを載せるというのはバカげた計画であり、実現しないと思う。これまでそんなことをやった企業はないし、私が話した潜水艦に詳しい人達もおかしな考えだと言っている。オーストラリア国民はたぶらかされているのではないか。もし、豪政府が原子力技術を採用したいのなら初めからそう言えばいい」と語っている。

 連邦政府の報道官は、「政府の潜水艦建造計画の決定にも専門家が参加している。フランスの潜水艦はこの地域で優越した技術であり、アメリカの同盟国としての務めを果たすのに役立つだろう」と語っている。

 SA州選出のニック・ゼノフォン無所属上院議員は、スミス氏らの意図に疑問をいだいており、「潜水艦専門家に話したのなら、原潜よりも電池とモーターを動力とするディーゼル潜水艦の方が原潜よりも静音だと言うことは分かるはず。スミス氏らが何を要求しているのかが問題だ」と語っている。

 さらに、「潜水艦隊建造計画の詳細が明らかになっておらず、確実なことが何も分からないことこそ問題だ」と語っている。

 また、ジェイ・ウェザリルSA州首相も、「広告はまるで紙ナプキンになぐり書きしたようなものでしかない」とツイートしている。
■ソース
Dick Smith questions submarine project, says plans are ‘ludicrous’ and ‘we’re being conned’

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