緑議員退場、ハンソン上院議員初演説から論議沸騰

20年前再現、「オーストラリアはムスリムに呑み込まれる」

 1996年の総選挙で初当選したポーリン・ハンソン氏は、連邦下院での初演説で、「オーストラリアはアジア人に呑み込まれる」と発言し、物議をかもした。2016年9月14日、連邦上院での初演説でハンソン氏は、「オーストラリアはムスリムに呑み込まれる。イスラム教徒はシャリアの奴隷で、2人以上妻帯し、それぞれに福祉を受けさせている。ムスリムの移民、ブルカ、ハラル、モスク新設を禁止し、オーストラリアの価値観を守れ。そうしなければオーストラリアに未来はない」と発言した。緑の党議員は演説の途中で一斉に退場した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 QLD州イスラム会議のアリ・カドリ広報担当は、「国内政党指導者はハンソンの発言を非難すべきだ」と発言した。ジュリー・ビショップ外相は「わが国は世界中のどの社会の者も受け入れる」と語ったが、ハンソン批判は避けた。

 トニー・バーク労働党議員は、「ポーリン・ハンソン・ワン・ネーションの得票率は5%。95%の人は彼女に投票していない。ほとんどの国民は互いに仲良くしたいだけだ」と語った。また、アボリジニ女性として初めて連邦下院議員になったリンダ・バーニー議員は、「ハンソン議員の家裁批判やムスリム描写に対して、古くさい、不正確な内容だ。正直なところ、女性や家庭内暴力を引き合いにしての発言はまったく不愉快だ。私の選挙区には大勢のアラブ系市民がいる。強力で素晴らしいアラブ系社会がある。私は彼らと連帯する」と語っている。

 また、グレアム・ペレット労働党議員は、「ハンソンは一つの芸しかできない見世物の子馬だ。しかもその芸ときたら国民の間に不安と分裂を引き起こすことだけだ。憲法には信仰の自由が書かれている。オーストラリア建国者らがこの条項を入れたのには立派な理由がある。人々が信仰のためにハンソンのような頑迷な者に迫害されないようにだ」と語った。
■ソース
Pauline Hanson refuses to apologise for Muslim comments made in Senate maiden speech

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