元自由党議員、イラクに入り、クルド系戦闘員に同行

「無責任極まる」とビショップ外相、「愚行」と首相発言

 ワイヤット・ロイ元自由党連邦議員は、イラク北部に飛び、イスラム国と敵対して戦闘を続けているクルド系戦闘部隊ペシュメルガと合流、これに同行した。その最中にイスラム国からの攻撃を受けており、その際のビデオがオーストラリア国内で流された。そのため、ジュリー・ビショップ外相やマルコム・タンブル首相がロイ元議員を、「無責任極まる」や「極端な愚行」と呼び、法的措置もあり得る考えを示している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 この成り行きに対して、ロイ氏は、自分の行動でタンブル首相との友情にヒビが入らなければいいがと語っている。

 また、ロイ氏は、豪政府外務貿易省(DFAT)の国民向けの渡航情報の信頼性に疑義を呈し、「アメリカやイギリスの政府は、イラクのクルド人地域とそれ以外の地域をはっきりと区別している。オーストラリア政府の職員は専門家で素晴らしい仕事ぶりだが、アメリカやイギリスのように現地に人員を送り込んでいない」と語っている。

 ABC放送の時事番組「7.30」で、ロイ氏はシリアとの国境から50kmのシンジャーの町を訪れており、イスラム国戦闘員の被害者と面会したとして、「クルド系地域政府が戦闘部隊のペシュメルガに同行取材するよう取りはからってくれた。シンジャーは前線から数キロ後方であり、イスラム国に迫害されているヤジドの人々と会う機会だった」と語っている。

 ディーキン大学の反テロ専門家、グレッグ・バートン教授は、「DFATの渡航情報が詳しい情報に欠けるということはありえない。英語圏5か国は情報共有協定があり、諜報と情報を共有する体制を維持している。DFATの情報が不足していると言うことはあり得ない。しかし、DFATがアクセス自由なウェブサイトにすべての情報を掲載することは逆効果になるため、意図的に詳細情報を発表しないということは考えられる」と語っている。
■ソース
Wyatt Roy hopes Iraq trip will not ruin friendship with Malcolm Turnbull

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