NSW州首相、グレイハウンド・レーシング禁止法案撤回

政府支持率落ち込みに加え与党内部でも反対論

 10月11日、マイク・ベアードNSW州首相は、2017年7月よりグレイハウンド・レーシングを禁止する法案の撤回を発表した。同法案は動物虐待防止協会(RSPCA)その他の動物愛護団体、緑の党などが支持していたが、グレイハウンド・レーシング業界関係者や農村地域有権者、労働党が反対していた。そのため、ベアード自由党州首相に対して、保守連合内で農村部を支持母体とする国民党議員が、「次期選挙が危うくなる」として反対論を固めていた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 州政府閣議は2時間ほどの審議の末、正式に同法案撤回を決めたが、代替案として、飼育犬1頭ごとに$1、500の保証金を納めること、レーシング用の犬の頭数を州全体で2,000頭の上限を設けること、またレース場の数も減らすこと、違反行為に対する罰則を強化すること、引退した犬の飼育費増額などを決めた他、レース犬の福祉やRSPCAへの資金増額なども盛り込まれている。

 ベアード州首相は、これまで断固として2017年7月からNSW州内でのグレイハウンド・レーシングを禁止するとしていたが、世論調査でベアード州政権支持率が急激に低下していること、特に補欠選挙が控えているオレンジ選挙区での成り行きが危ぶまれており、国民党が反旗を翻し始めたことがベアード州首相の決心を揺るがしたと見られており、州副首相で国民党党首のトロイ・グラント氏もリーダーシップ争いをひとまず回避できた。

 さらに、RSPCA、グレイハウンド・ブリーダー・オーナー、トレーナー協会(GBOTA)の代表および著名人よりなる監督機関が業界をチェックすることになるが、制度の策定を進めるとしている。
■ソース
NSW Premier Mike Baird confirms backflip on greyhound racing ban

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