アドラー散弾銃輸入解禁巡り現首相が前首相を叱責

自由民主党議員との取引問題で「与党内戦状態」

 10月20日、連邦議会下院でトニー・アボット前首相とマルコム・タンブル現首相の証言が食い違い、タンブル現首相がアボット前首相を叱責するという一幕があった。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 証言は、アボット首相期に、政府法案を通過させるため、アドラー7連発ラピッドファイア散弾銃の輸入解禁を要求するデビッド・レヨンヒェルム自由民主党(弱小政党)上院議員と取引する用意があったとするもので、アボット元首相はレヨンヒェルム議員との取引話はなかったと主張した。しかし、タンブル現首相は、「法務大臣がレヨンヒェルム議員と取引の交渉をしたことは当時のアボット首相もよく承知していたはず」と証言した。

 これに対してアボット前首相は、「まったく間違って伝えられている」と語ったが、タンブル首相を批判する代わりに労働党批判を展開、「何人かの労働党議員が、私が何か企み、レヨンヒェルム上院議員と謀ってオーストラリアの厳しい銃規制法を弱めようとしているように主張しているが、それはまったくのでたらめだ」と発言した。

 しかし、質問時間には、ピーター・ダットン移民相とマイケル・キーナン法務相が、2015年にレヨンヒェルム上院議員とアドラー輸入解禁について話し合ったことを明らかにした上で、キーナン法務相の場合には、レヨンヒェルム議員との話し合い結果を首相事務室に伝えていた。また、レヨンヒェルム議員自身も、「ボブ・デイの事務室でダットン大臣と話し合った」と証言している。

 アドラー散弾銃輸入禁止は2016年7月に失効するはずだったが、保守連合政権が禁止を延長したため、レヨンヒェルム議員が怒り、「政府は約束を破った。政府の建築建設委員会労使関係法成立のためには輸入解禁が前提条件だ」としている。

 さらに、同議員は、2015年にキーナン、ダットン両氏の、「移民法改定法案にレヨンヒェルム議員の支持を得るため、輸入禁止に12か月のサンセット条項(12か月ごとに見直しする意味)を入れることに同意する」旨の書簡を公開した。
■ソース
Adler row: PM Malcolm Turnbull rebukes Tony Abbott in stoush over banned shotgun

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