アボットNSW自由党公認選改革案党内で否決される

州自由党会議でタンブル・ベアード改革案を採択

 トニー・アボット前連邦首相は、NSW州自由党支部の公認選制度をもっと地域党員の選挙権を重視する方向に改革する案を唱えていた。しかし、NSW州自由党幹部は、アボット氏の提案を、NSW州シドニー北部のワリンガー選挙区のスタッキングを通した右派の乗っ取り計画ではないかと警戒していた。10月22日、NSW州自由党会議は圧倒的多数でアボット改革案を否決し、対抗するマルコム・タンブル・マイク・ベアード改革案を採択した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 連邦議会下院でも、「アボット首相期に政府とデビッド・レイヨンヒエルム自由民主党議員との間で法案支持の取引があった」とするタンブル首相に対して、アボット氏は「なかった」と主張、結局、当時の閣僚2人がレイヨンヒエルム議員との取引を認めるという事件があり、前首相と現首相の関係の悪化ばかりか、自由党内の結束の乱れを指摘する声も挙がっている。

 タンブル・ベアード改革案は、党員1人1票ということに限定したアボット案よりも幅広い改革を提案しており、全会一致でその改革案動議提出を認め、246票対174票でタンブル・ベアード案が可決された。

 アボット動議が否決されたことで、自由党筋では、「アボット氏の権威が大幅に低下した」とする声も伝えられている。

 タンブル・ベアード案は2017年に開かれるParty Futures Conferenceにおいて最終的な承認を経て細部の肉付けが行われる予定だが、アボット支持者は、「タンブル・ベアード案は不活発と遅滞を招く。党の影の実力者が党全体を支配しており、彼らを追い出したければ直ちに1人1票を実現することだ」と語っている。
■ソース
Tony Abbott’s proposed NSW Liberals preselection reform rejected in favour of Malcolm Turnbull’s plan

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