ウォーナーTAS州総督とハンソン上院議員が対立

移民支持集会で州総督がハンソン排外主義批判

 10月22日、ホバートで開かれた移民支持のイベントでケート・ウォーナーTAS州総督が、「ポーリン・ハンソン・ワン・ネーション党首の反ムスリム主義」を批判した。これに対してハンソン党首は、「州総督は政治に口出しすべきでない。辞任も考えるべきだ」と発言した。また、ウィル・ホジマンTAS州首相がこの問題について州総督と会談したが、全面的に州総督を支持すると発表した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ウォーナー教授は、ホバートで開かれた「ウォーク・トゥゲザー」集会で、ハンソン上院議員の「オーストラリアがムスリムに埋め尽くされている。ムスリムの移民を禁止すべきだ」と発言していることに触れ、「民族差別主義に挑戦し、不寛容に対して立ち上げるべきだ。私はTAS州総督として、肌の色や信条を問わず、すべての難民と移民を迎え入れることを誇りにしている。彼女の政見に反対し、立ち上がるべきだ」と語った。

 ハンソン上院議員は、声明の中で、「ウォーナー教授のコメントはナイーブ過ぎる。私の考えを誤解しており、オーストラリアがイスラム教徒移民の問題で直面している深刻な状況が分かっていない」と述べている。また、「総督は道徳家のポーズを取り、総督が政治に関わらないという慣行を破った」とも述べている。

 ホジマン州首相事務室は、「州首相は総督閣下とこの問題で話し合った。会談の内容を明らかにすることは適切ではないが、州首相は総督を全面的に支持している」と発表している。

 TAS大学のリチャード・エクレストン政治科学者は、「総督が社会的良心を体現して発言することが伝統であり、そうすれば政治問題に触れざるを得ない。慣行を破ったとはいえない。しかし、総督と意見が合わないと言うことで辞任しろというのは理不尽だ」と分析している。

 ウォーク・トゥゲザー世話役のマイケル・ラドバーン氏は、多文化と多様性のある社会を支持する州総督に感謝する、と語り、「ポーリン・ハンソンこそナイーブであり、その彼女が何事につけてそうだが、ましてイスラムについて他人をナイーブというのは皮肉な話だ」と評している。
■ソース
Tasmanian Premier speaks to Governor Kate Warner after Hanson comments at refugee rally

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