連邦省庁・議員職員らがウィキペディアの頻繁な書き換え

国防省からホロコースト擁護など、内閣が調査を指示

 連邦省庁や議員職員らがウィキペディアに匿名でアクセスし、外国の元首を侮辱する書き込みをしたり、連邦議員や大臣に都合の悪い記述を削除するなどの行為を行っており、中には国防省内部からホロコーストは正当な行為と記述した者もおり、首相内閣府から国防、外務貿易、保健、農務、議院運営事務局などに、政府のIT規定違反の疑いありとして緊急に調査し、1週間以内に報告せよと通達が出ている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 オンライン百科事典ウェブサイトのウィキペディアは登録すれば誰でも編集できるが、アクセス元のIPアドレスが記録保存されるため、書き換えた者を特定できなくとも書き換えに用いられたコンピュータを持つ機関などは特定できる。フェアファクス・メディアがその記録を保存するWikiWatchdogのウェブサイトのログを調べ、「過去10年間に主要連邦省庁のコンピュータから合計8790ページの匿名書き換えが行われていた」ことを突き止めている。

 書き換えの大部分は当たり障りのないものだったが、2016年5月に国防省ネットワークからのアクセスで、「ナチの親衛隊のユダヤ人殺害は「正当化できる」と書き込んだ者がいる。また、”genocide”という言葉を消し、虐殺されたユダヤ人の数を定説の600万人から30人に書き換えている。また、外務貿易省のネットワークからのアクセスは、「イランのハッサン・ロウハーニー・イラン大統領は急性放屁症。カボチャ農家に生まれた」などの書き込みが残されていたり、保健省の職員は、ウィキペディアのトニー・アボットのページに、「アボットの耳はチンパンジーの耳」などとしている。

 フェアファクス・メディアは2007年にも首相内閣府の何者かが、ハワード政権に都合の悪い書き込みを書き換えたことを訴えた。
■ソース
Investigation launched after public servants, staffers caught making offensive Wikipedia edits

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