ノエル・ピアソンの学校運営組織にハイリスク慣行の警告

政府の監査で、詐欺や不正行為の危険も発覚

 ABC放送が入手した資料によると、連邦政府が内密でアボリジニ運動のリーダー、ノエル・ピアソン氏の関わっているケープ・ヨークのアカデミー・スクール「Good to Great Schools Australia(GGSA)」の経営組織を監査した報告書で、同組織の運営慣行が「高リスク」であり、学校が詐欺行為の被害を受け、あるいは公式に不正行為とされる事態も起きかねないとしている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 監査で突き止められた問題点にはアカデミー側が資材購入と支払いについて適切に説明していないことなどがあり、元アカデミー校長はさらにGGSAの実態を調査するよう望んでいる。一方、ピアソン氏は、GGSAは財政問題に責任を負っていないと語っている。

 監査は2014年8月から2015年8月まで行われ、2016年2月に政府に提出されたもので、アカデミー側の適切な説明のない支払いと購入の額は10万ドルの単位にのぼっている。

 同アカデミーは、GGSAの一部門で遠隔地の学校40校で教育プログラムを展開している。ケープ・ヨークではQLD州教育省との協力でアウルカン、コーエン、ホープベールの3か所の僻地で学校を運営している。しかし、GGSAでは、ABC放送がGGSAのガバナンスについて調査を始めたところ、ピアソン氏がケープ・ヨーク・アカデミーのアウルカン・キャンパスの運営から抜けたと伝えられている。

 監査の結果、2009年にQLD州教育省と交わした覚え書きはすでに効力が切れており、経費に関する責任や説明責任が誰にあるのかが不明なままになっていることなどが挙げられている。その問題点はジョン・ブレイ元校長がGGSAの監査を更に進めるよう希望しており、ケート・ジョーンズ教育大臣もガバナンスについて問題を感じる。資金の使途について徹底した調査を望んでいると語っている。

 ピアソン氏はアボリジニの中でも強硬な経済開発派で失脚したトニー・アボット前首相とも親しく、今回もアボット氏はピアソン氏のGGSA運営を擁護している。そのピアソン氏は、「ケープ・ヨーク・アカデミーの財政はGGSAではなく、QLD州教育省の責任」と主張していた。しかし、監査では、GGSAの職員がアカデミーの予算運営や決定に関わっており、ピアソン氏の主張と矛盾することが指摘されている。また、予算の使途についても巨額が理由不明なままになっている。一方、ブレイ氏のピアソン批判に対して、元アウルカン・キャンパス校長のコン・カロス氏は、「ブレイ氏は、ピアソンの教育ビジョンに批判的なクリス・サーラが率いるStronger Smarterで仕事をしている。イデオロギー的にピアソンを攻撃する者が多い」と語っている。

 ブレイ氏は、「アカデミーやGGSAには苦情を上に上げさせない脅しの風土がある」と語っている。
■ソース
Aboriginal leader Noel Pearson’s Good to Great Schools organisation involved in ‘high risk’ business practices, secret audit reveals

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