ビショップ外相、西太平洋地域での米の役割強調

トランプ新米大統領の孤立主義外交政策に危惧表明

 ドナルド・トランプ新米大統領がアメリカの孤立主義を唱えていることを受け、ジュリー・ビショップ豪外相は、「アメリカが孤立主義に引きこもるとアジアの他の国が支配しようとするだろう」と警告した。

 1月27日にロサンジェルスで行った演説の中で、ビショップ外相は、アジア諸国には南シナ海の緊張関係を懸念しつつもアメリカに西太平洋アジア地域のリーダーシップを望んでいる国は多いとして、「南シナ海の領土権紛争が起きている海域で陸地や施設の建設、軍事基地化が進んでいること、特に中国の動きはその速さも規模も大きく、オーストラリアは非常に危惧している」と述べた。

 また、「オーストラリアは同海域の自由航行権を行使し、艦船・航空機の航行を続けるが、領土権紛争に関してはどこの国の味方もしない。同時に、領土権紛争当事国が海洋法に関する国際連合条約などの国際法に従って平和的に紛争を解決するよう求める」と語っている。

 一方、トランプ大統領は孤立主義を唱えながらも、レックス・ティラーソン氏を国務長官に据え、南シナ海で中国が人工島を造っていることについて、「中国が人工島を利用することを阻止する」などの態度も示しており、ポール・キーティング元首相が、「アメリカの政策はオーストラリアを中国との戦争に引きずり込む危険がある」と批判していた。

 オーストラリアの国家安全保障専門家は、オーストラリア政府は油断もパニックも避け、積極的にトランプ政権に働きかけるよう助言している。
■ソース
Julie Bishop calls on US to increase role in region, raises concerns over South China Sea

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