NSW州政府、スキナー保健相政界引退を表明

いくつかの病院スキャンダルにまみれたベテラン議員

 NSW州保守連合政権のベテラン政治家、ジリアン・スキナー保健相が政界引退を表明した。スキナー議員は州議会で20年以上も務めたが、最近には病院の酸素と二酸化窒素のパイプが工事の手違いで入れ替わっていたため、乳児が死亡する事件や医師ががんの化学療法の投与量を規定より半減させていたことが明らかになるなどのスキャンダルが起きており、大臣としての責任を問われていた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 スキナー議員は1994年にノース・ショア選挙区から選出され、保健相を務めていたが、2016年には病院スキャンダルで野党労働党などの批判を浴びていた。

 さらに、2017年1月に政界引退を表明したマイク・ベアード前州首相の後継者として、州議会自由党議員会議で財相から州首相に選ばれたグラディス・ベレジクリアン議員は2003年にウィロビー選挙区初当選という政界歴が半分ほどの「若手」だった。そこで、スキナー大臣も降格されるのではないかという憶測が流れていた。

 ABC放送は、スキナー大臣が、ベレジクリアン新州首相に対して、「保健相の座をくれなければ辞める」と脅していたとの情報を伝えている。

 スキナー議員に伴い、ノース・ショア選挙区の補欠選挙が行われることになるが、この選挙区は、ベアード政権が実施した地方自治体大合併に対する住民の反発が強く、与党候補者支持率がどうなるかが注目されている。

 州労働党のルーク・フォリー党首は、「スキナー大臣の引退は州の病院制度が残念な状態にあることを示している。緊急病棟の待ち時間も待機的手術の待ち時間も現政権下で大幅に膨れあがっている」と語っている。
■ソース
NSW Health Minister Jillian Skinner announces retirement from politics

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