連邦政府、未接種児童の保育禁止措置検討

ハンソンの「反ワクチン」発言で問題再燃

 連邦政府は、州、準州政府に対して、未接種児童チャイルド・ケア入所禁止を要求している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 州によってはすでに未接種児童のチャイルド・ケア入所禁止措置を実施しており、医学的理由と宗教的理由のみを除外例として認めるなどとしている。しかし、宗教的理由については、反ワクチングループが「宗教の名を掲げてワクチンを避けよう」などと呼びかけたことがあり、問題になった。

 3月12日のABC放送は、マルコム・タンブル首相が各州首相と主席大臣に宛てて書簡を送り、さらに厳しい態度で臨むよう要求したことを伝えている。

 タンブル連邦首相は、現在の各州・準州が独自に定めている法制を全国一律に広げることを期待している。書簡の中でタンブル首相は、「最近になって接種率が向上してきたがまだまだ進めていかなければならない。全ての児童が予防接種を受けられるよう全国的に努力しなければならない。接種なければ補助もなし遊びもなしだ」と述べている。

 現在、未接種児童がチャイルド・ケア・センターに入れるのはNT、ACT、SA、WA、TASとなっている。QLD、NSW、VIC州では完全接種済みか、公認のキャッチアップ・プログラムを受けているかのどちらかでなければセンターに入れない。

 連邦政府のグレッグ・ハント保健相は、「予防可能な疾患の蔓延を防ぐのは政府の任務だ。おたふくかぜ、はしか、帯状疱疹、百日咳その他児童が苦しんだり、もっと悲劇的な結果になる疾患を防ぐのは予防接種だ」と語っている。

 タンブル首相の強力な働きかけについてビル・ショーテン労働党党首は全面的に支持すると同時に、「保護者向けの教育キャンペーンも必要だ」としている。

 WA州議会選挙の前、ポーリン・ハンソン・ワン・ネーション党党首は、「ワクチンに不安な保護者は、予防接種前に接種テストを受けさせるべきだ」と発言したが、「予防接種テストなど存在しない」と批判され、数日後に公式謝罪と発言撤回を行ったが、反ワクチンの態度については撤回しなかった。
■ソース
Federal Government pushes to ban unvaccinated children from childcare centres

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る