457テンポラリー、通称ビジネス・ビザ廃止決定

2種のテンポラリー・ビザを新設とターンブル首相発表

 4月18日、マルコム・ターンブル連邦首相は、現行の技能労働457テンポラリー・ビザを廃止し、それに代えて、2種のテンポラリー・ビザを新設すると発表した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ターンブル首相は、「この措置はオーストラリア国民の雇用を確保するため」としており、2年間有効な457ビザを申請できる職種を減らし、従来、しばしば行われていた457ビザからそのまま永住ビザに切り替える手続きを制限するなどの趣旨が盛り込まれた措置になる。また、457ビザに代わり、2年間のビザと、さらに高度な技能を持った者に限る4年間のビザが新設される。

 ターンブル首相は、「新制度は、国益を優先して施行される」と語っている。また、ピーター・ダットン移民相は、「2年ビザを申請できる職種も650種を超える現行制度から大幅に減らす」と語っている。

 また、「現行の457ビザ・プログラムは4年間の有効期間だが、実質上移民受け入れの窓口として使われることが多い。新しい短期のビザでは、永住ビザに切り替えることができなくなる」と語っている。

 この3月、ダットン移民相は、「ファースト・フード・チェーンの技能労働457ビザが特別迅速処理を受けていたが、これを廃止する」と発表している。また、2016年には、ビザ・カテゴリーの見直しを行うことと、技能労働ビザの職種を大幅に減らす意向を明らかにしていた。

 移民省の最新の統計では、457ビザ保持者数は減っており、2016年9月には95,758人だった。その大部分はインド出身者で全体の約4分の1、次いでイギリスが19.5%、中国が5.8%となっている。

 技能移民採用を厳しく制限するよう求めていた労働党のビル・ショーテン党首は、「ターンブル首相は自分の職にしか関心がない。彼はワン・ネーション党その他のポピュリスト政党の圧力だとは言わない」と批判している。ターンブル首相自身は、「これは政治の駆け引きではない。政策だ」と語っているが、ワン・ネーション党のポーリン・ハンソン党首は、ツイッターで連邦政府のこの変化はハンソン氏の主張が通った証拠だという主旨を書いている。
■ソース
Government abolishing 457 visas, Malcolm Turnbull says

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